出版物のご案内 :: 山形大学出版会
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026やまがた在来作物事典梅は苗木業者によ�て販売されることもあり�カタログには�節田梅�と書かれていることも多い��芹田�を�せつだ�と読むのが難しいからかもしれない�ここでは�発祥の地かもしれなれていることがわか�た�この絵は一八八六�明治十九�年の春に描かれたものであるから�少なくとも百二十年以上前に庄内地方にせつだ梅があ�たものと思われる� せつだ梅の果実はアンズのように大きく�有名な豊後梅によく似ている�核�ふつう種たねと呼んでいるところ�本当の種は核の中にある�は小さい�ウメとアンズは種しゆが違うが�比較的容易に交雑が可能なので�せつだ梅は豊後梅とアンズの雑種かもしれない�寒さに強いアンズの性質が受け継がれたのだろうか� 芹田集落の民家の庭先で数本のせつだ梅の古樹をみつけた�いずれも百年以上の樹齢と思われる�受粉樹はとくに見あたらない�き�と自家受精する�一本の木だけあれば果実がなる�性質を持�ているのだろう�せつだ梅とおばこ梅主な産地◎酒田市芹せつ田だ集落、鶴岡市櫛引地域、 酒田市松山地域を中心とした庄内 地方名前の由来◎芹田集落の発祥であるためせつだ 梅という説あり主な用途◎梅干し、梅酒など芹田集落の民家の庭先にあるせつだ梅の古樹(酒田市) 酒田市の北部�遊佐町に隣接した八幡地域に�芹田�と書いて�せつだ�と読む集落がある��せつだ梅�は実は�芹田梅�で�この地域の発祥であるという説がある�しかし�最近このい芹田集落に敬意を表して�せつだ梅�と書くことにしたい� 昨年の夏�せつだ梅のル�ツや現状を知ろうと芹田集落や酒田市立図書館などを訪ね歩いた�結局のところ�せつだ梅の来歴についてはよくわからなか�た�芹田集落にはせつだ梅に関する記載がある古文書のたぐいは存在しないようである�ただ�松森胤保によ�て編まれた�両羽博物図譜�の�植物図譜肉菓部上�桃李属���酒田市立光丘文庫所蔵�のなかに�芹田梅のみごとな花の絵が描か

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