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1 はじめに 私たちは「若い人の間では方言が衰退している」というイメージを持つことが多いが、実際に若者世代には伝統方言はどの程度使われているのであろうか。また、若者が伝統方言を使用する場合、伝統方言の中でどのような方言形を使用し、方言的特徴を残しているのであろうか。本章では、2001年から2010年の10年間にわたり毎年400名前後の山形大学学生(主として1年生)を対象に実施したアンケート調査結果に基づき、東北地方を中心に若者世代の方言使用の実態を紹介する。アンケートは、筆者が担当する「言語学とその周辺領域(言語学)」の授業内で毎年10月に実施した。回答者数と回答者が言語形成期を過ごした地域は下表の通りである1。全 国に占める割合(%)10年間合 計2010年2009年2008年2007年2006年2005年2004年2003年2002年2001年北海道2.6%12115139109108161417青森3.1%1471515142010518151223岩手5.5%26030224332301818222223秋田4.9%23132142230241912213027宮城16.9%7981085910297677091697164山形29.0%137514697154154122106157128165146福島7.9%37542363918423750383142北関東10.1%47655413646444657574450首都圏4.8%22721121716123030253529甲信越5.6%26430213829182327292227静岡2.6%1221014710141214121811愛知・岐阜2.5%1201491958511171418北陸1.0%4865430312375近畿1.9%9148253714141618中国四国九州1.7%794385571181018合計4734532369514480408398530474511518*1 地域・年度別アンケート回答者数(人)1 北関東は栃木・茨城・群馬、首都圏は埼玉・東京・神奈川・千葉、甲信越は新潟・山梨・長野、北陸は富山・石川・福井の各都県が該当する。池田 光則若者の東北方言若者の東北方言第一部18

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