出版物のご案内 :: 山形大学出版会
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25………9億円以上にのぼっています。③医療・福祉ニーズへの対応―祐ホームクリニック 被災地の高齢者は長い避難生活による生活力の低下が著しく、介護などを伴う長期的な医療需要の高まりが予想されています。特に仮設住宅や被災住宅の住民には目が届かず孤立化の懸念があったため、首都圏で訪問医療サービスを提供している「祐ホームクリニック」が、訪問型の医療を行う「祐ホームクリニック石巻」を開設しました。 同クリニックは石巻市を中心に、医師が患者の自宅や仮設住宅に対する訪問診療を行います。院長のほか他地域の民間病院の支援により、24時間の診療体制を敷いており、また看護師や事務スタッフはすべて地元の人材を雇用しています。 今後は高齢者の孤立を防ぐため、医療・介護のみならず、生活支援サービスも一体化して包括的に提供していく予定であり、高齢化の課題を解決するモデルとして、被災地のみならず全国の地域への応用可能な汎用的モデルとすることを目指しています。(4)社会的企業の意義 社会的企業は、社会的課題の解決をボランティアとして取り組むのではなく、ビジネスの形で行うという新たな働き方を提供するものです。日本ではまだ十分認知された組織ではありませんが、今後災害からの復興を含む社会的課題の解決に取り組むことを通じて新たな産業・雇用を創出し、地域や社会・経済全体の活性化を担う主体として期待されています。 またこれまでビジネスの対象として捉えられなかった領域や、課題の多様化により行政やボランティアだけでの解決が難しくなった領域等に、新たな資金循環や市場が創出されます。さらに多様な主体による社会的企業の展開は、従来の主体や産業構造の枠を超えて、地域内の連関を生み出す契機となります。企業家が地域の媒体として機能できるような取組を推進することで、経済活動の基盤となる地域社会全体のつながり(ソーシャルキャピタル、この概念については第1章を参照)を充実・強化し、足腰の強い地域社会作りや社会全体の福利向上につながっていくと考えられます。evaluation use only ese only evaluation usaluation use only eva only evaluation use oation use only evalua

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