ブックタイトル出会う。| 山形大学 大学案内 2018

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出会う。| 山形大学 大学案内 2018

■安全農産物生産学コース■食農環境マネジメント学コース■食品・応用生命科学コース塩谷拓郎私は観賞植物学研究室に所属しています。一般に、農作物は食べるために生産されますが、花は観るために生産されます。農業は食べるため、ひいては生きるための営みであると思っていた私は、食べられない花を栽培することの意義に興味を惹かれ、本研究室を選びました。現在、卒業論文として窒素とリンの施用量の違いがミニシクラメンの生育や開花にどのような影響を与えるのかを調査しています。ミニシクラメンは近年人気の高い鉢花ですが、高品質(葉や花数が多くバランスの良い草姿)な鉢花を生産するためには高度の施肥管理が求められています。肥料の各成分や施用時期を変えて側枝数や花蕾数等との関係を解析することによって、高品質なミニシクラメンを栽培するための適切な施肥管理を明らかにしたいと思っています。栃木県立矢板東高等学校出身窒素とリンの施用量がミニシクラメンの生育開花におよぼす影響山下美保普段何気なく口にしている野菜や果物、肉や魚はいつから日常的に食べられるようになったのでしょうか。例えば、現在スーパーにいつも置いてあるトマトは、いつ日本に渡来したのか正確な年代はわかっていませんが、江戸時代では観賞用の植物として認識されており、食用としてトマトが導入されたのは明治期と言われています。しかし、導入されてすぐに日本中で食べられるようになったわけではありません。生産量の増加や栽培方法の変化、新たな品種の登場といった生産的要因の他に、調理法の開発や食の欧米化といった消費的要因など、様々な要因が変化したり加わったりしながら、現在のように日常的に食べられるようになりました。私が学んでいる食農環境マネジメント学コースでは、このように「食」を取り巻く環境を地域に密着しながら学ぶことができます。「食」に対してアプローチしていく視点は幅広く、6つの分野から総合的に知識を身に着けていくことができます。また、多角的に広く学んでいくことができる一方で、集中的に学びたいことに関しては掘り下げて追及することができるコースであるため、好奇心旺盛な人にぴったりなコースだと思います。秋田県立角館高等学校出身トマト生産地域の成立とその背景としてのトマト食習慣の定着湊志帆栃木県立宇都宮女子高等学校出身イネのフィトアレキシン生合成遺伝子の進化私はもともと食と健康について学びたいという思いから農学部に進学し、このコースを選択しました。しかし様々な分野を勉強する中で分子細胞生化学分野の面白さに惹かれ、現在の研究室に所属しました。この研究室では主に、イネの「フィトアレキシン」というストレス応答性の抗菌性物質の生合成に関わる遺伝子について研究が進められています。私はイネ科植物の先祖とされるミナトカモジグサを研究材料としており、この植物の遺伝子を調べることでイネが持つ遺伝子の進化の過程を理解するヒントになるのでは、という考えから日々研究に励んでいます。上手くいかないことも多いですが、試行錯誤しながら実験を進める中で新しい考え方を得られることが多く、毎日充実した研究室生活を過ごしています。大学では様々な経験を通して、今まで知らなかったことに対しても興味の幅が広がったと感じています。皆さんにも充実した大学生活を送ってほしいと思います。■植物機能開発学コース■森林科学コース■水土環境科学コース谷健太私は植物資源や未利用資源を対象にし、これらの有用機能の探索や改良の研究を幅広く行っている点やラボワークとフィールドワークが両方できる点に魅力を感じ植物コースを選択しました。私が所属している生物有機化学分野では、植物の二次代謝により生産された未知の天然生理活性物質の探索や性質を研究しています。フェンネルはセリ科ウイキョウ属の多年草植物で、ハーブの一種です。葉は薬用に、茎は野菜として食用に、種子は香辛料として多く利用されます。フェンネルには特有の香り成分であるアニトールやフェンコンがあり、他にも多くの成分が含まれています。私はフェンネルの種子部に注目し、生理活性物質を有する化合物を単離・精製・構造決定することを目的に研究しています。実験ではうまくいかないときや失敗することもありますが、やりがいを感じて研究を行っています。山形大学農学部にてお待ちしております。北海道旭川北高等学校出身フェンネル種子に含まれる新規天然生理活性物質の探索136久保智裕未利用の木質資源から機能性材料を調製する高校生の時、とにかく生物や化学の授業が大好きで進学後も生物・化学関係のことを学びたいと考えていました。また、食糧問題や環境問題にも興味があったため農学部に進学しました。しかし、その頃はまだ森林について学んでみたいとは微塵も思ってはいませんでした。ですが、1年次の講義を受け、森林の生態や木材の利用に興味を持ちました。さらに、森林科学コースにはフィールド系だけでなく化学系の研究室もあったのでこのコースに行こうと決意しました。現在、私は未利用の森林廃棄物である樹皮を無駄なく使うため、樹皮の成分を様々な反応剤を用いて反応させ、得られた生成物を機能性プラスチック原料などに利用する研究をしています。反応や分析を行う際に様々な薬品や機械、実験手法を用い、森林資源を無駄なく使う方法を探っているので化学が好きな自分にとってはたまらない研究です。「どんな結果が出るかな~?」といつもワクワクしながら実験しています。福島県立福島東高等学校出身大場梢山形県立山形西高等学校出身サクラマス産卵河川における砂防堰堤スリット化後の環境変動と課題について私は、河川環境学研究室に所属しています。河川に洪水を防ぐための砂防ダムや、水田に水を送るための取水堰などの人工構造物が多く存在します。これらの構造物は、私たち人間の安全な生活を支えるとても重要なものです。河川にはさまざまな生物も生息しています。私の研究対象であるサクラマスは、産卵のために海から川へ遡上する生きものです。しかし、河川に存在する構造物によって上流への移動が阻害されていると言われています。ではどうしたら、サクラマスは産卵場まで遡上し、産卵することができるようになるのでしょうか?私は対象となる河川において何が問題であるのかを明らかにし、そして解決・改善への方策を確立することを目標としています。課題解決に向けて日々のフィールドワークを楽しみながら様々なデータを集めています。大学は、数字や単語を暗記して満点を取る場所ではありません。自分が興味のあることを見つけ、学び追及していく場所です。ぜひ皆さんも、水土コースで興味のあるテーマを見つけ実りのある学生生活を送ってください。