ブックタイトル出会う。| 山形大学 大学案内 2018

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概要

出会う。| 山形大学 大学案内 2018

自然界の不思議を明らかにする。花と昆虫の共進化など、現在、私が取り組んでいる研究テーマは「植物と他の生物の共生関係と共進化」です。自分で移動する能力を持たない植物は、他の生き物に頼って生活をしているわけですが、その中には、花を訪れてきて繁殖に直接関係する昆虫や、地下で栄養摂取に関連する菌類など、植物の生活に欠かせない重要なものもたくさんいます。これらとの関係性で植物は進化をしており、その様子をあきらかにすることが主な研究目的です。植物だけではなく、他の生物とも関わりながら研究することになるため大変ですが、それだけに魅力も実りも大きいと言えます。これまでの研究成果としては、植物の花の形態が花に訪れる昆虫と関連して変化をしている様子や、植物と根に共生する菌類との関係で、植物の栄養の摂り方が変化する様子などを明らかにすることができました。その他、植物と昆虫が共進化してきた歴史を明らかにしたり、植物そのものの進化の過程を調べたりもしています。研究室の雰囲気としては、学生たちは皆、先輩・後輩関係なく、和気あいあいと研究生活を送っていると思います。研究室の中だけで完結する研究ではありませんから、野外に出ることも多く、シーズン中はかなりの頻度で研究対象を求めてフィールドに出かけているアクティブな研究室です。学生のみなさんを指導するにあたっては、学生自身の興味を第一に考えて研究テーマを選び、学生が主体的に取り組めるように心掛けています。ネガティブな結果から生まれる発想もありますので、その点も大事にしたいと考えています。山形大学に赴任してきて以来、研究室にはたくさんの学生が所属してくれており、印象に残っている出会いや出来事も数多くあり、なかなかコレと絞り込むことはできません。研究室に関わってくれたみなさんとの出会いすべてが大切なものだと思えてなりません。これから大学を目指すみなさん、自分がやりたいことが何であるかを、常に主体的に考えることが山形大学での生活には大事です。常にいろいろなことにアンテナを張って、おもしろいと思えることを貪欲に捉えてほしいと思います。植物や他の生物の研究に取り組むには最適の環境である自然豊かなここ山形で待っています。よこやまじゅん|茨城県出身。筑波大学生物学類卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程中退、博士(理学)。東北大学大学院生命化学研究科助手、山形大学理学部生物学科准教授を経て、現在、同教授。理学部P.95横山潤教授|生物多様性・分類34