ブックタイトル出会う。| 山形大学 大学案内 2018

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概要

出会う。| 山形大学 大学案内 2018

現在、私は母校である山形大学医学部で皮膚科学講座の教授として教育、診察、研究に忙しい毎日を過ごしています。大学時代を振り返ると、当時はまだまだ世の中がのんびりしていた時代で、今の医学生に比べれば習得すべき知識や技術は数分の1程度でした。従って、知識や技術がその後に役立ったことはあまりありませんが、講義や実習、そして懇親の場などで教えていただいた研究者や医師としての姿勢、倫理観、責任感などは、その後の人生に大いに役立っています。医学部は当時、新設間もなかったこともあり、各講座の教授をはじめ先生方やスタッフとの距離が非常に近かったおかげかもしれません。医学部軟式庭球部に所属していたため、6年間のほとんどをテニスコートとアパート、そして教室の3カ所で過ごしていました。その頃の目標は、東日本医科学生大会の団体戦で勝利すること。そのためにかなりの時間をサークル活動に費やし、私が5年生で主将を務めた時、ついに団体戦で3位入賞を果たしました。仲間とともに銅メダルをもらったことが最高に嬉しい思い出であり、小雨と霧の中での試合、汗と雨と泥まみれになって戦い、仲間を応援したシーンを今でも鮮明に思い出します。その仲間たちとの出会いは大学時代におけるもっとも大事なもののひとつと言っていいでしょう。また、学部と大学院で第一生化学講座の坪井昭三教授(当時)に研究者としての心構えを厳しくご指導いただいたことは、これまでの私の人生に大きな影響を与えています。医学の道を志している高校生のみなさん、大都会の大きな大学に比べれば、山形大学は弱小で知名度も低いですが、教育内容は決して弱小ではありません。アットホーム、寺子屋式、手取り足取り、少数精鋭等の言葉があてはまるしっかりとした、落ちこぼれの少ない大学です。特に、医学部の教育体制は、その先進性において日本の医学部教育のフロントランナーと言っても過言ではないと思います。従って、そこでしっかりとした世界標準の実力を身につけ、視点を国内ではなく常に世界に向けて、世界を相手に競争できる人材になってほしいと思っています。山形大学は、それが可能な大学です。教授や仲間との出会いがあって今がある、自ら学んだ大学で指導、診療に尽力中です。鈴木民夫山形大学教授|198 4年度医学部医学科卒業Yamagata University 37