ブックタイトル出会う。| 山形大学 大学案内 2018

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概要

出会う。| 山形大学 大学案内 2018

触覚・食感の解析を商品化に応用。食品や化粧品、医療用ロボットまで私たちの暮らしの身近なところにもさまざまな最先端の科学技術が息づいています。例えば、スーパーやコンビニの店頭に並んでいる口溶けのよいチョコレートや、化粧品コーナーで目にする肌をつややかにするクリームなど。私の研究テーマは「生体模倣システムを用いた触覚・食感のセンシングとその応用」。口の中や皮膚の上で起こっている現象を物理化学的に解析し、これまでになかった食品や化粧品、さらには医療用ロボットの開発につなげる研究に取り組んでいます。心理現象を物理的観点から理解し、化学の力を使って商品に仕上げていくプロセスは、まさに科学の総力戦、楽しいです。これまでの研究成果としては、ヒトがモノに触れたときに皮膚に加わる物理的刺激を測定し、触感との関係を解析する触覚センシングシステムを開発し、実用化を果たしました。私たちが開発したシステムは現在、世界中の化粧品・自動車・情報機器メーカーで使用されています。私の研究室の特徴をあげるとすれば、いろいろな企業や大学と共同研究を行っているため、学生だけでなく社会人の方の出入りが多いという点かもしれません。そのため、外部からのお客さまにもリラックスしていただけるように、フレンドリーな雰囲気づくりを大切にしています。また、学生の指導にあたっては、これまでになかったものを作ったり、わからなかったことをあきらかにしたりすることの醍醐味を伝えたいと思っています。さらに、最先端の研究や商品開発の現場の空気に触れることで、研究者・技術者として活躍するための礎が築かれると考え、優れた論文を読む機会やさまざまな分野で活躍している人と出会うチャンスを提供できるように心がけています。しばらく企業人であった私にとって一人ひとりの学生との出会いは新鮮です。学生たちといっしょに研究をすることで自分では考えたこともなかった問題や発想に行き着いて、思いがけない世界を垣間見ることができるのが楽しみです。山形大学に興味をお持ちのみなさん、ここにはさまざまな分野で活躍できる人材を育てる多彩なプログラムの用意があります。ぜひ一度、キャンパスに遊びに来てください。ののむらよしむね|神奈川県出身。慶応義塾大学大学院博士後期課程修了、博士(工学)。1996年花王株式会社入社。化粧品や身体洗浄料の商品開発研究を担当。2007年5月より山形大学大学院理工学研究科准教授、2017年より教授。工学部P.114野々村美宗教授|物理化学、界面化学、化粧品学52