ブックタイトル出会う。| 山形大学 大学案内 2018

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概要

出会う。| 山形大学 大学案内 2018

卒業生INTERVIEWふるさと以上に懐かしい米沢、厳しい寒さの中で学んだ事が今を支えています。佐山潔マツダ株式会社勤務|1988年度大学院理工学研究科修了現在、広島在住の私が懐かしく思い出すのは、出身地である仙台ではなく、工学部のある米沢のことです。卒業から30年ほど経った今でも、特に米沢の冬の光景が鮮明に思い出されます。学会発表前、X線回折装置がなかなか使えず、深夜の作業が続いていた頃、眠気冷ましに外へ出た瞬間、寒さで息ができなくて死ぬかと思ったことや、徹夜明けで外へ出た時に見たダイヤモンドダストの美しさ、友人たちと銭湯代わりに通っていた白布温泉や小野川温泉など、米沢ならではの経験でした。現在は自動車メーカーのマツダ株式会社の塗装技術グループで新技術グローバル展開・アシスタントマネージャーを務めていますが、その素地は54大学時代に培われました。自動車製造の中でも塗装領域は、塗料(液体)から塗装膜(固体)へと状態変化を伴う工程なので、その変化過程をコントロールするのが難しい工程です。しかし、あらゆる事象は物理的、化学的な法則に従って起きているので、そこへ立ち返ることで達成できたことがたくさんあります。また、タイ、中国、メキシコなど、会社生活の1/3は海外勤務でしたが、物理・化学の法則は万国共通であり、共通言語です。大学時代に地道に取り組んだ基礎研究で習得した知識、考え方が役に立っているのを実感します。また、学業面だけでなく、大学内外で知り合った人たちから得た事も大きかったと思います。小さい街であることや気候の厳しさから生まれる連帯感を強く感じたものです。今もなお付き合いが続いている人も少なくありません。学生時代という特別感もあったのかもしれませんが、素晴らしい環境に恵まれた大学であることは確かです。大学で学びたいことが決まっている人はもちろん、まだ決まっていない人にとっても、山形大学での学びにはさまざまな可能性があります。最先端に果敢に挑戦することも、法則や考え方など、どんな分野にでも役立てることができる普遍的なことをしっかり学ぶことも、きちんとサポートしてくれる大学です。大学で専門性を高めるもよし、仕事の基礎を築くのもよし、限界をつくらず、視野を広くしていろんなことにどんどん挑戦してほしいと思います。