ブックタイトル出会う。| 山形大学 大学案内 2019

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概要

出会う。| 山形大学 大学案内 2019

生物学コースカリキュラム「生命の謎」に挑み、生物の不思議を解き明かす。生体分子から、細胞、器官、個体、生物群集、各階層で多様性を生み出す進化までの、それぞれに関わる生命・生物現象を理解し、生物の営みに存在する基本法則を解明するのが生物学です。本コースカリキュラムでは、動物や植物の系統分類・進化、生態、遺伝、生理、発生を中心に、質の高い講義とフィールド/ラボワークを通して、生物学の専門的知識と研究法を学修します。さらに、生物環境評価や食料生産など、生物学が貢献できる諸問題に関する研究や実務に必要な基礎力が培われます。■学べる主な内容細胞生物学すべての生物の遺伝情報は核酸に蓄えられており、その多くはタンパク質へと翻訳されることで情報が機能へと変換されます。この理解に大きな貢献をした学問領域が分子生物学です。本講義では、分子生物学的な考え方とデータの解釈の仕方を身につけるため、分子生物学の基礎となるDNAの複製と遺伝子発現機構について実験手法を含めた基礎的な知識を得ることを目的としています。遺伝学生物の表現型を変化させる遺伝子組み換えの仕組み、表現型を支配する遺伝子群の解析手法、ゲノム解析の手法およびゲノム多様化の仕組みについて学びます。遺伝子組み換えの現象、表現型を支配する遺伝子群の解析手法、ゲノム解析の手法、ゲノム多様化の現象を分子レベルで理解し、専門用語や仕組みを正確に説明できることが目標です。系統分類学生命の起源から現在までの生物進化の軌跡である系統は、生物の体系的な分類の基礎となります。分子系統の導入により高精度な系統の復元が可能になった現在の生物学では、分子系統の成果と、それに基づく全生物の体系的な分類の理解が欠かせません。この授業では、全生物の体系と、その基礎となった系統分類の方法論を学びます。植物生理学植物生理学は、植物の成長に伴う現象、すなわち栄養、代謝、成長分化などの機構を実験的手段によって理解する学問領域です。これらの現象には植物ホルモンの機能が中心的に関わっています。本講義では、陸上植物の植物ホルモンによる成長制御機構を、外的環境への応答機構と関連させながら解説します。動物生理学神経回路の基本構成単位であるニューロンの電気・化学的特性、動物行動の基盤である神経回路の構造と機能を知る上で、その基本単位であるニューロンの理解は必須です。ニューロンの電気・化学的特性の基礎を学び、理解することが目標です。臨海実習生命が誕生した場所とされる海で、生きている動植物を観察し、直接触れることにより、今後生物学を学んでいくための動機付けを行います。また、生きている海洋生物に接して、生命のいとなみの基本的仕組みを知ることが目的です。生態学生態学では、個体群や群集といった複数の階層から現象を捉えます。個体群では、餌や交尾相手などをめぐって個体間で競争が起こりますが、複数の種から構成される生物群集では、種多様性や種組成にさまざまな規則性が見られ、生態系における物質の生産や分解などのプロセスと相互に影響を及ぼし合っています。本講義では、個体群や群集、生態系を対象とした生態学の発展的なトピックについて学びます。発生生物学すべての生物は、その形態、組織・器官の機能、あるいは個体としての営み、さらには集団としての行動を、4種類のヌクレオチドのポリマーである核酸に含まれる情報によって根本的には支配されていますが、その現われ方は実に多様です。本講義では、脊椎動物を中心として、受精に始まる初期発生過程と、それに引き続いて起こる器官形成において起こる基礎的な発生現象を理解することを目的としています。進化学生物が示す多様性を概観し、その後、生物多様性を捉える上での3つの階層について、形成と維持のメカニズム、および、その意味を学習します。生物多様性に関する基本的な見方、考え方、形成・維持のメカニズムに関する知見を得て、生物多様性が維持されていることにどういう意味があるのか、逆に失われてしまうことによる問題とは何かについて考察できることが目標です。98