学生と教官による授業評価アンケート
平成14年度

 山形大学教育方法等改善委員会『教養教育授業改善の研究と実践 平成14年度 (山形大学教養教育改善充実特別事業報告書)』より、第3章の主要な部分を以下に掲載する。

1.はじめに

 授業改善事業の一環として平成12年度より始めた「教養教育授業改善アンケート」は,今年で3年目となった。大学の授業は密室性が高く,ともすれば教官の独善に陥りがちである。「授業改善アンケート」は,他の授業改善事業,即ち「合宿セミナー」,「ワークショップ」,「シンポジウム」,「公開授業と検討会」などとともに,独善的授業に風穴を開ける重要な手段である。

 特に「アンケート」は,学生の生の声を聴取する点で,その他の改善事業と趣を異にする。何よりも,学生の声に謙虚に耳を傾けることが大切である。そして1) この「アンケート」より,学生から見た,己の授業の良い点と悪い点を認識し,2)「合宿セミナー」,「ワークショップ」,「シンポジウム」,「公開授業と検討会」などで得た知見,技巧,工夫などを活用して,学生から見た己の授業の良い点を更に伸ばし,悪い点を改善するよすがとしていただくことを切に希望し,3年目の「アンケート」を実施した。

2.アンケートの実施と公表

 今年度使用したアンケート用紙は,昨年度と全く同様の形式である。アンケート調査2年目の昨年度,初回のアンケート調査の経験を基に,調査項目の改訂を行った。どのような観点から,どのように改訂したかは「平成13年度 山形大学教養教育改善充実特別事業報告書」に詳らかである。その際,経年変化をたどれるように,少なくとも3年間は同じアンケート用紙を使用することを基本方針とした。それ故,今年度は,平成13年度改訂版と全く同様の用紙を用いた。

 前期は学期末に,後期はほぼ授業日数が2/3ほど経過した時期の2週間をアンケート実施期間とした。その期間中に,教官が事務室にアンケート用紙を取りに行き,受講生に授業中に記入してもらった。教官には,アンケート用紙の回収は記入済みのアンケート用紙を受講者自ら封筒に入れてもらう等,受講生が生の声を書きやすいように工夫するよう要請した。なお,前期,後期それぞれ一万数千に上るアンケートの集計は,もっぱら学務部教務課教育企画係が行った。

 平成12年度にアンケート調査を開始した時,結果を公表するかどうかについて激論があった。その経緯は,「平成12年度山形大学教養教育改善充実特別事業報告書」に詳らかである。激論の末,平成12年度は,授業担当者は覆面とし公表することと結論された。

 昨年,平成13年度は,公表に関し一歩踏み込み,各教官に授業担当者名の公表を「可」とするか「否」とするかアンケート調査を実施し,「可」とする教官のアンケート結果は実名で公表した。これとは別に,前年度同様,授業担当者を覆面にし,全アンケート結果も公表した。本年度は,昨年度を踏襲し,1) 覆面の全アンケート集計結果一覧,2) 公表を「可」とする教官の実名入り集計結果一覧の2本立てで公表した。

 公表は次の3通りの方法で行っている。即ち,1) 学生を中心とした学内向けには集計一覧表を掲示,2) 授業担当者へは学生が解答した当該アンケート用紙,当該授業の集計結果一覧,全授業の集計結果一覧を配布,3) 学内外へは,本報告書に集計結果一覧を掲載。

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    アンケート記入用マークシート用紙(アンケート設問項目)
      学生用アンケート
      教官用アンケート
    学生の授業改善アンケート集計結果
      平成14年度前期
      平成14年度後期

3.学生アンケートの集計結果とその解析

4.まとめ

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