先端学習ラボ:『未来学へのアプローチT』第9回授業と懇談会を開催。

 

[授  業]

日  時:平成21612日(金)1440分から1610分まで

授 業 名:「格差問題をふまえて未来を創る

〜「“能力・意欲”の所有化と格差など」〜

担当教員:杉原真晃 准教授

講 義 室:先端学習ラボ(Leading Learning Laboratory L3キューブ)

出席学生:24

 

[授業概要]

本授業は「未来学へのアプローチT」の第9回目。

杉原真晃准教授による格差問題をふまえて未来を創る」の第4回目、

テーマは、「“ソフトな能力”の育成の光と影」である

 

「未来学へのアプローチT」は、都市問題(佐藤慎也教授)・格差問題(杉原真晃准教授)

・環境問題(栗山恭直准教授)、それぞれのテーマを3名の授業者が担当する。

 

本授業が行われる「先端学習ラボ(Leading Learning Laboratory:Lキューブ)」では、

4画面のプロジェクターが設置され、20台のノート型コンピュータが整備されている。

最先端の情報機器や、可動式の机が整備された教室環境で行われる授業である。

 

参観者:学内参観者:栗山恭直准教授、酒井俊典助教、

佐藤千恵 (山形大学高等教育研究企画センター事務補佐員)3名。

学外参観者:斉藤浩明(内田洋行),二瓶奈々絵(内田洋行)2名の合計5

 

[授  業]

本日のテーマは、「ソフトな能力」の育成の光と影。

これに加え、「能力・意欲」の所有化と格差など、これまでの議論を踏まえつつ、

どのような「持続可能な社会」を描くのか。その為に必要な「教育」(特に「高校教育」)を創り出すか

佐藤慎也教授の担当した「持続可能都市」に引きつけた総合的な内容となっている。

 

杉原真晃准教授の授業では、学生が主体的に授業外で文献調査等を行い、

LMSで議論、共有、教室に知見を持ち寄り共有し、ディスカッションを通じて、

考えを深めていくという形式を取る。

今回は、杉原真晃准教授の担当する「格差問題」の最終回となっている。

 

冒頭ではアーティスト(ACIDMAN)の「FREE STAR」という楽曲の映像が5分程度、提示された。

この「未来学へのアプローチT」という授業では、決して社会が、

円滑に回っている訳ではないことを踏まえ、世の中にある様々な問題点に、

都市問題、格差問題、環境問題から、アプローチをしていく。

私たちが作り上げてきたものと密接に絡みついた、社会の解き難き難問をどう解決するか。

その授業のテーマに重なるものとして、この楽曲が紹介された。なおこの楽曲は学生のリクエストに応え紹介されたものだ。

 

[14:5015:00 1分間プレゼンテーション]

5つのグループに別れ、「ソフトな能力」の育成の光と影」についての

1分間プレゼンテーションが行われた。

 

[15:0015:30 グループワーク]

その後、授業では30分間グループディスカッションが行われた。

本日のテーマに即し、これまでの授業での議論を踏まえ以下3の点につき、

グループ毎に具体的な高校の名前を付けて、グループ・ワークシートに考えをまとめ記入した。

1)教育目標(育つ子ども像、身につく力)

2)教育制度、教育内容、教育方法

3)背景(何故、その教育が必要なのかについての理由)

 

[15:3016:00 全体発表]

最後の30分間で、私たちの考える「理想の高校教育」についてワークシートに記入した内容は、

「書画カメラ」で、プロジェクターに投影され、共有された。

1グループの持ち時間6分、発表4分 質疑応答2分。)

 

学生からは、(1Free Star学園、(2)太陽学園、(3)夢学館、(4)公立しあわせ未来が待つ学園

5)よし、もっと話すべ高校、が提案された。

5つのグループから、これまでのテーマを通じグループワークで深めてきた考えに基づいた、

独自の高校の目標や、背景、教育内容、教育、方法、特徴等が紹介された。

質疑応答では、「格差」や「能力」といった問題群と、

それに対して育てたい能力は具体的にどのように実現できるのか、

といった教育の実現可能性についての意見交換が活発に行われた。

 

杉原真晃准教授からは、「具体的な方法は難しい」が、解き難き難問に向き合って欲しい。

精一杯問題解決に取り組んで下さった。これで満足せずに、学んで行ってくれれば良いかと思われる。

未来学へのアプローチの最終発表では、模型づくりを行うが、

ここでの授業で都市をリ・デザインしていってくれれば良いとのまとめがあった。

 

[16:0016:10 来週にむけての連絡]

・来週からは、栗山恭直准教授の「環境問題」である。

    「未来の都市において、一番解決しなければならないと思われる自分の興味のある環境問題」を一つ選択して調べておくこと。

パワーポイント3枚分程度でまとめてくる。

・学生の問題関心に応じてグループ編成等を行う。

 

実際の授業の様子についてはこちらをご覧下さい。

 

 

 

 

 

[懇談会]

日 時:平成21612日(金)1620分から1700分まで

  場:先端学習ラボ(Leading Learning Laboratory L3キューブ)

 

学内参加者:佐藤慎也教授、栗山恭直准教授、杉原真晃准教授、

酒井俊典助教、佐藤千恵(山形大学高等教育研究企画センター事務補佐員)5名。

学外参観者:斉藤浩明(内田洋行)、二瓶奈々絵(内田洋行)2名の計7名。

学生5名。合計12