基礎講義(文化動態論)
 Fundamentals of History and Anthropology
 担当教員:中村 篤志(NAKAMURA Atsushi),山崎 彰(YAMAZAKI Akira),松尾 剛次(MATSUO Kenji)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
文化動態論コースでは、人類が築いてきた社会・文化について、通時的な視点と共時的な視点両方からその背景を考察していく。具体的には、「日本史」「アジア史」「ヨーロッパ史」「文化人類学」の4つの領域に分かれて授業を開設している。
この講義では、「家族・親族」「宗教と社会」「「伝統」と近現代」という3つの共通テーマを設定し、教員がそれぞれの分野における研究成果や基本的研究手法を紹介する。
文化動態論コースに共通する問題意識は何か? 各領域のアプローチの違いは何か?通時的・共時的な視点から分析することの重要性、そしてその現代的意義について、考えるきっかけを提供したい。
・到達目標
文化動態論コース全体に共通する問題意識を理解し、コース内の各領域の研究手法の違いを理解するとともに、本コースで学ぶことの現代的意義について深く考える。

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修すること。

【授業計画】
・授業の方法
基本的には講義形式で行う。プリントを中心に映像資料なども用いる。また受講者との質疑応答も重視する。
・日程
第1回:ガイダンス 授業および文化動態論コースの紹介
第2回:ヨーロッパ史における家族・親族
第3回:ヨーロッパ史における権力と宗教・思想
第4回:ヨーロッパ史における「伝統」と近現代
第5回:ヨーロッパ史まとめ
第6回:アジア史における家族・親族
第7回:アジア史における宗教・思想
第8回:アジア史における「伝統」と近現代
第9回:現代東アジア世界を考えるⅠ
第10回:現代東アジア世界を考えるⅡ
第11回:日本史における権力と宗教・思想
第12回:日本史における家族・親族
第13回:日本史における「伝統」と近現代
第14回: 日本史 まとめ
第15回:講義のまとめ。レポートの書き方

【学習の方法】
・受講のあり方
講義形式でおこなう。漫然と板書を写すだけでなく、口頭で述べた内容や自分が感じた問題点や疑問などもメモし、積極的に授業にのぞむこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義内容は多岐にわたるので、きちんと復習し、不明な点を次の回に質問すること。特に紹介された専門書を中心に、できるだけ多くの参考文献を読むこと。

【成績の評価】
・基準
授業に主体的に参加し、講義内容を理解し知識を修得したか、講義内容に即して論理的に思考し、それを文章で表現する力が身に付いたかを、期末レポート等で判定する。
・方法
学期末レポート(100点満点)によって評価する。ただし、出席日数が3分の2に満たない場合は減点する。また出席日数が半分に満たない場合は不合格とする。

【テキスト・参考書】
適宜プリント、資料等を配布する。参考書は講義内で指示する。

【その他】
・オフィス・アワー
中村 火曜日13:00~14:40 中村研究室
山崎 火曜日10:30~12:10 山崎研究室
松尾 火曜日 11:00~12:30 松尾研究室

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