基礎講義(グローバル文化学)
 Fundamentals of Global Cultural Studies
 担当教員:伊藤 豊(ITO Yutaka), 許 時嘉(HSU Shih-chia), , 摂津 隆信(SETTSU Takanobu), 宇津 まり子(UTSU Mariko)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
 「グローバル文化学の方法論と実践―グローバル化の中の日本・アジア・ヨーロッパ」と題して、グローバル文化学の基本枠組み、ドイツを中心としたヨーロッパの動向、東アジアに共通する漢字文化、アメリカのマイノリティの歴史と文学について、多角的に紹介する。
・到達目標
 グローバル化が急速に進行する現代世界に生きる一人として、自他の文化を考えるための枠組を理解するとともに、異文化や世界諸地域に関する必須の知識を習得する。
・キーワード
文化 グローバル化 自己―他者 アイデンティティ 言葉/文化の翻訳 漢字文化圏 記号論 共存

【科目の位置付け】
 学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照してください。

【授業計画】
・授業の方法
 異文化研究や文化・文学論を専門とする、4人の教員によるオムニバス授業です。伊藤が「グローバル文化学の基本枠組み」、摂津が「ドイツを中心としたヨーロッパの動向」/許が「東アジアにおける漢字文化の連結と断絶」/宇津が「アメリカのマイノリティの歴史と文学」について、それぞれ具体的な事例を交えて講義していきます。
・日程
・第1回:イントロダクション(伊藤)
・第2-4回:グローバル文化学の基本枠組み(伊藤)
 「文化」とは何か/「グローバル化」の意味/「立ち位置」の問題
・第5-8回(摂津):「亡命」「移民」「難民」の基本知識/ユダヤ人問題とトルコ移民問題/シリア難民問題とドイツ国内事情/映画『グッバイ・レーニン』
・第9-12回(許):東アジアに共通している漢字?!――漢字漢語の「記号性」/音声化だけではない漢字の世界/翻訳とは何か――漢字漢語のグローバル化/漢字文化圏における翻訳語の思想
第13-15回:アメリカのマイノリティの歴史と文学(宇津)
ネイティブ・アメリカン/アフリカン・アメリカン/両グループの比較

【学習の方法】
・受講のあり方
 各教員から配付される資料を参考にして、重要事項をノートにとってください。授業の前後やオフィス・アワーでの質問を歓迎します。
・授業時間外学習へのアドバイス
 知識を定着させるために、資料やプリントを見直してください。また授業中に紹介された本を読む、情報を調べるなどして、知識や理解をさらに深めてください。

【成績の評価】
・基準
 上記の2点について、人文学部のガイドラインである、「主体的な参加の度合い」、「知識の修得の度合い」、「理解の度合い」、「汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文法表現力)」の4つの基準で成績評価をおこないます。具体的には、授業参加点と各教員に提出する小レポート(各800字以上×4回)とを総合的に考慮して評価します。
・方法
 授業参加30点、レポート70点

【テキスト・参考書】
 テキスト:適宜プリントを配付します。 参考書:授業中に適宜、紹介します。

【その他】
・オフィス・アワー
 各教員が担当する他の授業のシラバスで確認してください。

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