博物館教育論
 Museum Education
 担当教員:山﨑 裕(YAMAZAKI Yutaka)
 担当教員の所属:非常勤講師(尚絅学院大学総合人間科学部子ども学科准教授/斎藤報恩会博物館学芸員)
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
博物館における教育活動の基盤となる理論や実践に関する知識と方法を習得し,博物館の教育機能に関する基礎的能力を養う。欧州ならびに本邦の自然科学系の博物館での実践を例にとり,解説する。
・到達目標
博物館ならびに相当施設における資料の教育的意義が理解でき,その活用や教育活動を提案できるようになる。

【科目の位置付け】
本科目は、学芸員資格を取得する際に大学において修得すべき文部科学省令の定める博物館に関する科目のうち「博物館教育論」にあたります。

【授業計画】
・授業の方法
講義形式で進行するが,随所に演習的要素を盛り込む。
・日程
第1回 : 学びの意義と博物館(人類の遺産とは何か)
第2回 : 博物館教育の意義と理念1(博物館の歴史と教育・世界)
第3回 : 博物館教育の意義と理念2(博物館の歴史と教育・日本)
第4回 : 博物館教育の意義と理念3(博物館の種類とその教育的意義,学芸員の役割)
第5回 : 博物館教育の意義と理念4(オリジナルとレプリカ)
第6回 : 博物館の利用と学び1(学校教育と学習指導要領における博物館,学校教育と博物館教育の違い)
第7回 : 博物館の利用と学び2(生涯学習における博物館)
第8回 : 博物館の利用と学び3(地域文化と博物館)
第9回 : 博物館の利用と学び4(生命・環境教育と博物館,動植物園や自然公園)
第10回: 博物館の利用と学び5(資料の保管と活用)
第11回: 博物館教育の実際1(博物館での教育活動の方法)
第12回: 博物館教育の実際2(博物館教材と教育展示のあり方)
第13回: 博物館教育の実際3(博物館における企画展)
第14回: 博物館教育の実際4(博物館における地域子ども教室運営)
第15回: 博物館教育の実際5(本邦における博物館の未来と受講生各員の博物館教育観)
*以上はあくまでも予定であり,時事の話題や学習理解度,受講生の要望に合わせ,変更することもある。

【学習の方法】
・受講のあり方
講義中心に進めるが,実際の教材や子ども教室の実態を体験する機会も盛り込みたいと考えている。
・授業時間外学習へのアドバイス
博物館を学ぶ上で,博物館体験が最も重要である。多くの博物館や相当施設(美術館・動植物園など)を見学することを推奨する。その際,運営者の意図を考えながら体験することは,本講義の理解に有効である。

【成績の評価】
・基準
博物館における教育意義の理解,学芸員としての独創的かつ優れた教育機会の提案を評価基準とします。
・方法
以下を評価対象とします。
進取の受講姿勢(20%),随所に課すレポート評価(30%),試験(50%)
試験には配布資料・ノートの持ち込みを認める。

【テキスト・参考書】
教科書は指定しない。参考書籍は必要に応じて紹介する。
教材は,随時資料を配布する。

【その他】
・オフィス・アワー
講師(山崎裕)への連絡は以下にお願いします。
〒981-1295宮城県名取市ゆりが丘4-10-1 尚絅学院大学子ども学科 山崎研究室
(E-Mail: y_yamazaki@shokei.ac.jp 電話:022-381-3498)

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