ギリシア語Ⅰ
 Introduction to Greek I
 担当教員:小熊 正久(OGUMA Masahisa)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分:人間文化学科共通科目 
【授業概要】
・テーマ
西洋文化の一源泉の言語としての古代ギリシア語の初歩を説明し、問題を通して語法を学び、理解を深める。
・到達目標
初歩の文法事項を含む、練習問題程度の文を訳せるようになる。
・キーワード
ギリシア語。名詞の性と数と格。動詞の人称変化と時称。

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
文法事項の説明、前回に課した練習問題の解答、音読をおこないます。
・日程
文字と発音から始め、名詞、動詞の変化、簡単な文の読解へ進みます。
《最初の時間から発音練習をするので、初回から出席してください》。

1回に教科書の1課分を進む予定。
第1課から第13課くらいまでを目標とします。内容は以下の通り。
文字(α、βなど)の読み方。名詞の第1、第2変化(性と数と格)。動詞の変化(人称変化、現在、未来、未完了過去)。前置詞。

【学習の方法】
・受講のあり方
毎回練習問題を課題とします。所定の時刻(初回に指定)までに解答を提出してください。やむなく欠席した場合は、連絡をとり、課題の範囲を確認してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
練習問題はわからないこともあるかもしれませんが、取り組んでみること。
音読も重要なので、復習として何回か読んでみるとためになります。

【成績の評価】
・基準
文法事項に関して「知識の習得の度合い」および「理解の度合い」を見、読解問題の回答を通して「主体的参加の度合い」を見、作文問題の回答を通して「汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文章表現力など)」を見て、それらを総合的に評価します。
・方法
各回の練習問題;50点、授業参加;30点、授業への取り組み;20点を目安とする。

【テキスト・参考書】
●テキスト:田中美知太郎・松平千秋『ギリシア語入門』(新装版)岩波書店、2,310円
●参考書:荒木英世著『CDエクスプレス古典ギリシア語』白水社。高津春繁著『基礎ギリシア語文法』北星堂。古川晴風編著『ギリシャ語辞典』大学書林

【その他】
・学生へのメッセージ
古代ギリシアの悲劇・喜劇、歴史書、哲学を含む諸学術書、旧約聖書の翻訳、新約聖書などは古代ギリシア語で書かれています。それらに直接触れることができるようになることがねらいです。
原典の読解ができるようになるのはなかなか難しいのですが、ギリシア語の学習は次のような点でも大いに役立ちます。
*ギリシア語の文字(α、β、γ…)と発音を知る。 *名詞や動詞などの基本を学ぶことにより、ヨーロッパ言語の源流に近いギリシア語がどんなものか知ることができる。 *ロゴス、パトス、アゴラ、ソフィア、エートス、ドクサ、エピステーメー、イデアなどの学術用語からサンダル、メラニン、アネモネ、ディアイタ(diet)などまで、辞書で引き、調べることができるようになる。『ギリシャ語辞典』は図書館にあります。
・以前に上記の内容を学び、さらに学習の継続を希望する場合は、第1回の授業に出席するか、事前に相談してください。授業時間を調整します。このように、2年目以降、進んだ内容を学習したい人も受け入れます。旧約聖書冒頭の読解なども考えられます。

・オフィス・アワー
オフィスアワー:月曜日12:00-13:00

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