【授業概要】
・テーマ
「歴史と記憶」 歴史的な出来事や記憶は文字に記録されるだけなのでしょうか?この授業では、儀礼に参加したり、毎日の習慣によって、我々の身体に刻まれた歴史や記憶について注目します。そして、身体化された歴史や記憶を、文字化された歴史と比較することによって、歴史と記憶のあり方について再検討します。
・到達目標
文字や映像とは異なる、我々自身の身体を通じた歴史と歴史のあり方を理解することを目的とする。
・キーワード
社会、個人、記憶、身体化
【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修すること。
【授業計画】
・授業の方法
講義形式だが、教員と学生の間での質疑応答を行う。授業中に小レポートを課すことがある。
・日程
1.ガイダンス 2.社会の記憶 3.儀礼と記憶 4.身体と記憶 5.その他
【学習の方法】
・受講のあり方
講義形式でおこなうが、漫然と板書を写すだけでなく、口頭で述べた内容などもメモすること。また、質疑応答には積極的に参加すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
ノートを復習し、参考書を読んで理解を深めるよう努めてください。
【成績の評価】
・基準
身体を通じた記憶がどのように獲得されるのか、歴史と身体がどのように関わるかを適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
期末テスト80%、授業中の小レポート20%。ただし授業中の質疑応答への積極的な参加によって加点することがあります。知識の習得の度合い、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章作成力を)テストで、参加の度合いを小レポートと質疑への参加で評価します。
【テキスト・参考書】
参考書:ポール・コナトン著 芦刈美紀子 訳 2011年『社会はいかに記憶するか』新曜社
【その他】
・学生へのメッセージ
授業で扱ったことが、皆さんの身の回りの出来事を考えるときにどのように役に立つのか、考えてみてください。
・オフィス・アワー
松本雄一 火曜日:12:50~14:30(松本雄一研究室、人文学部2号館4階)
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