【授業概要】
・テーマ
現代の記号論理学。 記号論理学は、名前のとおり、「記号」を使って推論の構造を明らかにする点を特色としている。そのため、講義のかなりの部分は、使われる記号の扱い方の説明・練習問題に当てられることになる。しかし、それと平行して、なぜ記号が必要なのか、それによってわれわれの行う推論のどの部分がどのように明確化されるか、文や推論を分析するさいの論理学者の視点はどのようなものか、といった点についてもその都度解説を加える予定である。
・到達目標
論理学の基礎的な記号法に習熟すること、ならびに、ふだんは無自覚のうちに行っている議論の論理構造について、批判的な自覚を身につけること。
【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
毎回、プリントに即して基本事項の解説ならびに問題練習を行う。
・日程
第1回 講義の進め方等についてのガイダンス 第2回 記号論理学についての全般的な紹介 第3回以後は、記号論理学の初歩的な部門とされる命題論理学と述語論理学の内容を順次紹介していく。
【学習の方法】
・受講のあり方
内容は段階的に高度になるので欠席には注意すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
宿題として指定された問題練習は必ず行っておくこと。 授業中の問題練習の際に間違えた所は授業後にきちんと正解と照合して解きなおしておくこと。
【成績の評価】
・基準
平常点および期末筆記試験による。普段の授業態度を通じて主体的参加度を見るとともに、試験では講義の中で取り上げた例題に準ずる基礎的なレベルの問題を解いてもらうことで、論理学の基礎的概念と命題についての理解と知識、ならびに証明技法の修得を確認する。
・方法
平常点20、試験80の比率とする。 試験は中間試験と期末試験の2回に分けて行う予定である。
【テキスト・参考書】
テキストは指定せず、毎回プリントに基づいて講義を行う。 参考書がほしい方には次をおすすめする。 R・ジェフリー『形式論理学』産業図書 丹治信治『論理学入門』ちくま学芸文庫
この他、関連する読み物として下記の二点がお奨め。 野矢茂樹『論理トレーニング』産業図書、2,400円 三浦俊彦『論理パラドクス―論証力を磨く99問』二見書房、1,500円 両氏とも、さらに何冊かの興味深い類書を出していて、参考になる。
【その他】
・学生へのメッセージ
記号法に慣れていただくため、授業の中で随時、練習問題を解いてもらうことになるが、面倒がらずに手を動かしていただきたい。
・オフィス・アワー
前期:金曜日14:40-16:20 後期:月曜日13:30-15:00
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