【授業概要】
・テーマ
《言語学のさまざまな分野》「言語学」は皆さんが日常使っている「ことば」について考える学問です。この「言語学」には実はさまざまな分野があります。「言語コース」で教えている教員も、一人一人違った専門分野を持っています。この講義では各教員の専門分野について説明するとともに、その教員のもとではどのような卒業論文が書けるか紹介していきます。
・到達目標
言語学のさまざまな分野について知ることができる。また各教員の専門分野についての理解を深めることができる。そして言語学に関してどのような卒業論文が書けるか知ることができる。
・キーワード
言語学 教員の専門分野 卒業論文
【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
「言語コース」の担当教員が、各自の専門分野と研究内容についてわかりやすく説明していきます。そしてその教員のもとでは、どのような卒業論文が書けるか紹介していきます。討論の時間では、教員間のディスカッションを聴くことによって、「言語学」に関する理解を深めていきます。
・日程
第1回(4月14日) オリエンテーション(池田 光則) 第2回(4月21日) 言語音の成り立ちを挨拶文から見つめる(冨田 かおる) 第3回(4月28日) 日本語の歴史と中国語諸方言との対照(中澤 信幸) 第4回(5月12日) Understanding Intercultural Communication(ライアン スティーバン) 第5回(5月19日) 統語論:文の構造と意味の関係を考える(富澤 直人) 第6回(5月26日) 言語死(アーウィン マーク) 第7回(6月02日) 文法からの逸脱表現とその解釈について(鈴木 亨) 第8回(6月09日) 談話における指示表現の選択(渡辺 文生) 第9回(6月16日) 生成言語学:母語を「知っている」とはどういうことか?(髙橋 真彦) 第10回(6月23日) 方言と言語類型(池田 光則) 第11回(6月30日) ザ・討論「私の学生時代と言語学」(池田ほか) 第12回(7月07日) 論文の書き方、文献リストの書き方(池田ほか) 第13回(7月14日) ミニ研究発表会に参加して、言語学の研究発表を聞いてみよう(1) (池田ほか) 第14回(7月21日) ミニ研究発表会に参加して、言語学の研究発表を聞いてみよう(2) (池田ほか) 第15回(7月28日) 全体のまとめとレポートの説明(池田) ※日程は変更されることがあります。確定した日程は第1回授業でお知らせします。
【学習の方法】
・受講のあり方
自分の興味のある言語や専門分野を勉強するだけではなく,講義全体を通して、「言語学」のさまざまな分野を幅広く理解するようにしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
《予習のあり方》各教員の専門分野についての情報を、百科事典や参考書等であらかじめ確認しておいてください。 《復習のあり方》各教員の講義内容に対する質問や意見、感想をまとめておいてください。提出方法・期日等については授業時に指示します。(質問に対する答えは第11回・第15回の授業時の他、文書等で随時行います。)
【成績の評価】
・基準
①中間レポート(各教員の講義内容に対する質問等をまとめる)、②最終レポート(各教員が学期末に出す課題の中から2つ選択する)を課し、知識の修得,理解の度合い,汎用的技能,参加の度合いのそれぞれの項目について判定し,その合計点を用いて判定します。基準は1) 言語学の複数の分野に関する理解が深まっているか、2) 将来の卒業論文の構想につなげることができるかどうか、です。
・方法
中間レポート(30%)・最終レポート(70%)
【テキスト・参考書】
参考書:亀井孝・千野栄一・河野六郎『言語学大辞典 第6巻 術語編』(三省堂、1995)
【その他】
・学生へのメッセージ
「言語学」に限らず、学問研究には研究者それぞれの個性を見て取ることができます。各教員の専門分野や研究内容から、学生各自に合った学問を見出してみてください。
・オフィス・アワー
本授業の代表教員:池田(1年間を通して金曜日12:00~12:30,16:30~17:30@池田光則研究室)。 他の教員のオフィス・アワーは、それぞれの教員が言語コースで担当する授業科目のシラバスを参照してください。
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