ヨーロッパ史講義(一)
 European History (1)
 担当教員:淺野 明(ASANO Akira)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
 《ロシア中世史入門》
 隣国であるロシア連邦の歴史について,その最初期から15・16世紀頃までを対象に,ややくわしく検討します。ロシア史については高等学校の世界史でもごく簡単に触れられるだけですが,同国に関わる現代の諸問題,とくに西欧との間で発生している諸問題を深く理解するためには,ロシアの歴史を学ぶことが不可欠です。なお,西欧の歴史についても,適宜触れることになります。
・到達目標
 キリスト教文化圏のヨーロッパにも,種々の歴史と文化があることを理解し,多様な歴史,多様な価値観,多様な生き方について,自分の言葉で語れるようになる。 

【科目の位置付け】
 学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については,「カリキュラム・マップ」を参照し,よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
 講義形式。ほぼ毎回資料(史料)を配付する予定です。映像資料も適宜利用します。参考文献は,授業のなかで随時あげます。
・日程
 1)まえおき 
 2)ロシア:その多様な自然環境
 3)~4)6~9世紀のロシア平原
5)~7)キエフ・ルーシの諸問題
 8)~10)ポスト・キエフ期の諸問題,中間試験
 11)~14)モスクワ大公国と周辺諸国
 15)まとめと到達度確認試験 

【学習の方法】
・受講のあり方
 講義をじっくり聴き,落ち着いてノートをとる。
・授業時間外学習へのアドバイス
 1.マスメディアの報道に注意をはらうとともに,現代の諸問題が過去の歴史とどのようにかかわっているのか,考えてみよう。
 2.配付史料(資料)をよく検討し,参考文献も読んでみよう。

【成績の評価】
・基準
「授業参加点」,「中間試験」及び「到達度確認試験」において,「主体的な参加の度合い」,「知識の修得の度合い」と「理解の度合い」(ロシアの歴史についての知識とその特徴についての理解)及び「汎用的技能の修得の度合い(論理的思力,文章表現力など)」のそれぞれの項目について判定し,その合計点を用いて判定します。

・方法
 授業参加点(20%),中間試験(30%),到達度確認試験(50%)。試験を2回とも受験することが必須です。また,出席回数が全授業回数の2/3に満たない場合には,到達度確認試験を受験する資格を失い,評価は0点(F,不可)となります。

【その他】
・オフィス・アワー
 月曜日:12時00分~14時30分
 淺野研究室:人文学部1号館4階(asano@human.kj.yamagata-u.ac.jp)


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