西洋哲学史
 History of Western Philosophy
 担当教員:小熊 正久(OGUMA Masahisa)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
言葉と認識をめぐる哲学史
・到達目標
言語および認識の問題を哲学史的な展望のもとに考察できるようになる。
・キーワード
イデアないし観念、言葉、現象学、言語行為、記号

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
言葉をめぐる考察は歴史は古く、それを概観することにより何が重要な問題かがわかる。次に示すように、Ⅰ、Ⅱで言語、認識について歴史的考察を行う。Ⅲで、言語を全体的に考察する。
・日程
Ⅰソクラテス、プラトン、アリストテレス(3回)
Ⅱ近代の認識と観念をめぐる思想
デカルト、ロック、バークリー、ヒューム、カント(3~4回)
Ⅲフッサールの言語哲学とその後の展開(7回)
 フッサール:「誰かに世界の事柄について語ることとしての」言葉(ロゴス)の考察。
 言語行為論:グライス、サール、トマセロなど(志向性と間主観性)
 記号の問題:ソシュール、メルロ=ポンティ、ヤコブソンなど。
まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
言葉、言語記号とは何か、意味とはどういうものか、など、疑問をもちながら受講することが大切である。
・授業時間外学習へのアドバイス
質問を考えること、関連文献を手に取ってみること、興味のある思想家を中心にして考えてみること、などが望ましい。

【成績の評価】
・基準
出席と授業での応答を通して「主体的参加の度合い」を見、二回の課題のうちの基本問題を通して「知識の習得の度合い」と「理解の度合い」を見、記述的問題を通して「汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文章表現力など)」を見て、それらを総合的に評価します。
・方法
授業参加(15%)、中間・期末の2回の課題(85%)を目安として評価する。

【テキスト・参考書】
テキストは使わない。
参考書:哲学史としては、熊野純彦『西洋哲学史』二冊(岩波新書)、『哲学原典資料集』(東京大学出版会)が有用。言語に関しての参考書は授業中に指示する。

【その他】
・学生へのメッセージ
単純なことでも質問するとスッキリすることがある。躊躇せずに質問してみよう。
・オフィス・アワー
月曜日:12:10-13:00

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