日本史講義(三)
 Japanese History
 担当教員:十川 陽一(SOGAWA Yoichi)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
日本の古代国家は、律令制と呼ばれる法体系を基本法典とする。この律令制は、単に古代にのみ展開したものではなく、その後の日本列島の歴史を通じて大きな影響を与えた。この授業では律令制の概要と内実について論じ、古代国家の意味を考えたい。
・到達目標
日本古代史に関する体系的な歴史像と、事実の積み重ねによって歴史を復元する思考を修得する。
・キーワード
日本古代史、律令国家

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、カリキュラム・マップを参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
講義形式(板書・スライドを用いる)
・日程
1、律令国家とはなにか
2、律令以前の法と社会
3、中国における律令法の形成
4、日本における律令継受への道
5、律令国家の支配機構
6、律令法体系
7、律令国家の官人制
8、律令国家の官司制
9、唐令と日本令
10、律令国家と人々
11、戸籍と人々
12、支配と税制
13、律令制の“定着”
14、平安時代への展開
15、おわりに

【学習の方法】
・受講のあり方
板書やスライドだけではなく、口頭で述べた内容もノートに取ること。疑問などがあれば積極的に質問すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
参考文献を随時紹介するので、事前に関連する時代のものに目を通しておくことが望ましい。また、授業後には、ノート・配布資料を再確認して疑問点を調べるか、教員に質問する

【成績の評価】
・基準
期末試験の他に、毎回小レポートを課し、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定します。基準は1)日本の古代について関心を持ち、具体的事例や現状を説明し、問題点を明確に指摘できる。2)重要な語句を簡単な言葉で解説できる。3)授業に積極的に参加し、毎回の内容について質問や所感を述べることができる。
・方法
出席・授業内小レポート(30点)
論述試験(70点)

【テキスト・参考書】
テキストは指定しない。参考文献を随時紹介する。

【その他】
・オフィス・アワー
金曜日12時30分~13時30分 十川研究室

10832053-2016-01-13153