日本語学講読(後期)
 Directed Reading in Japanese Linguistics
 担当教員:中澤 信幸(NAKAZAWA Nobuyuki)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
《日本語と他の言語との対照研究》
 対照言語学は、複数の言語を対照することでその特徴をあきらかにし、さらにそれを言語教育にも生かそうとするものです。この授業では対照言語学の方法について学びながら、具体的な文献や映像などを取り上げて日本語と他の言語との対照を実践していきます。
・到達目標
 複数言語を対象とした対照研究の方法について、学ぶことができる。複数の言語に翻訳された文献や映像などからデータを採取し、分析するという手法を身に付けることができる。そして卒業論文のテーマと研究方法を見出すことができる。
・キーワード
 対照言語学 複数言語 文献 映像 データ採取と分析

【科目の位置付け】
 学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
 まず対照言語学について、参考書を読んだ上で発表します。そして日本語と他の言語に翻訳されている文献(『聖書』、小説など)や映像(映画の字幕や吹き替えなど)を取り上げ、言語データを収集することで対照していきます。最後に分析の結果を各自が発表し、レポートにまとめます。
・日程
 第1回 ガイダンス、対照言語学とは
 第2回 音声・音韻、文法
 第3回 表現
 第4回 語彙、言語行動
 第5回 対照研究の実践例(『聖書』、映画)
 第6回 発表①
 第7回 発表②
 第8回 発表③
 第9回 発表④
 第10回 発表⑤
 第11回 発表⑥
 第12回 発表⑦
 第13回 発表⑧
 第14回 発表⑨
 第15回 全体のまとめとレポートの説明

【学習の方法】
・受講のあり方
 この授業では複数の言語に翻訳された文献や映像からデータを採取し、分析する手法を学びます。受講者自身が積極的にこの手法を身に付け、将来の卒業論文へつなげるようにしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
[予習のあり方]参考書をあらかじめよく読むようにしてください。
[復習のあり方]授業終了時に課題(ミニレポート)を出しますので、次回までに各自の回答を指定の用紙に記入しておいてください。また質問事項・感想等も記入してください。

【成績の評価】
・基準
 主体的な参加、知識の修得、理解、汎用的技能の修得の四つの度合いで評価します。基準は1) 複数言語を対象とした対照研究の方法が身に付いているか、2) 将来の卒業論文につながるテーマと研究方法を見出すことができているか、です。
・方法
 ミニレポート(30%)・発表(30%)・最終レポート(40%)

【テキスト・参考書】
[参考書]
 石綿敏雄・高田誠『対照言語学』(おうふう、1990)

【その他】
・学生へのメッセージ
 日本語を知るためには、日本語だけでなく他の言語についても知る必要があります。翻訳された文献や映像を見比べることで、それぞれの言語の奥深さを味わってみてはいかがでしょうか。
・オフィス・アワー
 中澤信幸:火曜日 13時~17時 中澤研究室
 アポイントにより他の時間帯での面談にも応じます。(電話または電子メールで予約すること。)

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