日本史演習(一)(後期)
 Seminar in Japanese History(1)
 担当教員:吉井 文美(YOSHII Fumi)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
1930年代日本の外交文書を読み、日本近現代史の史料を読む際に必要な基礎的な能力を習得するとともに、当時日本が置かれていた対外情勢についての理解を深める。
・到達目標
基本的には、分からない語句の調べ方、関連する先行研究や史料の探し方について学ぶことを通して、史料を正確に読み取る技法を身につける。そのうえで、ひとつひとつの史料が持っている歴史的な意義を考察できるようになる。
・キーワード
日本近代史、日中戦争、イギリス、アメリカ

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
『日本外交文書』に所収されている史料を読む。まず予備知識として、『日本外交文書』とはどのような史料なのか、そして史料にはどのような時代的背景があるのかについて、ガイダンスで理解する。そのうえで、第2回目以降は『日本外交文書』を輪読する。輪読する史料の箇所についてはガイダンスの際に指示する。史料の輪読に際しては、毎回担当者を決め、その担当者が史料の意味や難解な用語、時代背景などを調べたうえでレジュメにまとめ、史料の解説を行う。そして、その報告をもとに全員で討論を行う。なお、個人の研究報告についても適宜取り入れるので、希望者は申し出て下さい。
・日程
第1回 ガイダンス
第2~14回 史料の読解
第15回 まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
報告担当者以外の演習参加者も、毎回の授業で取り上げる史料は事前には必ず目を通し、面白かった点や疑問点について発言できるように準備しておく。辞典類を用いて調べても分からなかった表現、語句の意味は、その場その場できちんと覚えるようにする。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習復習のほか、授業中に紹介した参考文献や関連史料を読み、自らの関心を広げていくと、理解が深まる。

【成績の評価】
・基準
「主体的な参加の度合い」、「知識の修得の度合い」、「理解の度合い」、「汎用的技能の修得の度合い」について、演習への参加態度と報告内容から判断する。とくに、史料に書かれている内容を正確に読み取っているか、史料の背景にある政治情勢や外交関係を理解し、史料が持つ歴史的意味合いを理解できているかを重視する。
・方法
平常点(50点)、報告内容(50点)

【テキスト・参考書】
外務省『日本外交文書』日中戦争(六一書房、2011年)。箇所は開講時に指定する。

【その他】
・学生へのメッセージ
史料に書かれた言葉を読み取り、自分なりに歴史を考えることの面白さを味わってください。
・オフィス・アワー
火曜日 12:00~13:00 吉井研究室

10833042-2016-01-13242