ポミアン『ヨーロッパとは何か－分裂と統合の1500年』を読みながら、西洋史研究のためにテーマ設定や研究方法、論述の仕方などを習得し、専門的な研究能力の基礎を身につける。西洋史研究のためにテーマ設定や研究方法、論述の仕方などを習得し、専門的な研究能力の基礎を身につける。

西洋史研究のためにテーマ設定や研究方法、論述の仕方などを習得し、専門的な研究能力の基礎を身につける。

「ヨーロッパ」概念、近代ヨーロッパ、ヨーロッパ統合

学部・学科のカリキュラムポリシーとの関係については、｢カリキュラム・マップ｣を参照し、よく理解した上で履修してください。

基本的にはテキストの輪読となるが、他に各自の関心のあるテーマ（西洋史の範囲で自由に選ぶ）について読書感想を報告する。

テキスト：ポミアン『ヨーロッパとは何か－分裂と統合の1500年』（平凡社ライブラリー）を輪読するとともに、テキスト各章の関連文献も検討する。前期は古代ローマ帝国末期から近世史の部分を扱うが、中世史が主な部分である。内容は以下のとおりである。
１．ローマと異民族　２．異教、キリスト教、ローマ帝国　３．新たなラテン世界
４．カロリング朝の組織の核　５．ヨーロッパの出現　６．内部分裂から拡大へ
７．封建制会から身分世界へ　８．最初のヨーロッパ統合　９．エリート文化の革新
10．侵攻の敵への回帰　11．ヨーロッパの政治と軍事

前・後期を通じて出席することが望ましいが、４年生は前期だけでもよい。他人の議論によく耳を傾けるとともに、積極的に自分の意見を述べる。

各自丹念にテキストを読むとともに（最低２回）、報告者は充実したレジュメ（質量とも）を作成する。また演習中紹介された書物を積極的に読む。

　担当部分の報告においては、「知識の修得」、「理解の度合い」、「汎用的技能（論理的思考力、文章表現力）」、討論においては「理解の度合い」と「参加の度合い」を基準に、成績を評価する。

担当報告（６０点）、討論の内容（４０点）。３分の２以上の出席が必要。

【テキスト】
クシシトフ・ポミアン『ヨーロッパとは何か－分裂と統合の1500年』（平凡社ライブラリー）
【参考書】
増田四郎『ヨーロッパとは何か』（岩波新書）
堀米庸三『中世の光と影』上・下（講談社学術文庫）
オットー・ブルンナー『中世ヨーロッパ社会の内部構造』（知泉書館）
トニー・ジャット『ヨーロッパ戦後史　上　1945-1971』（みすず書房）
トニー・ジャット『ヨーロッパ戦後史　下　1971-2005』（みすず書房）

火曜日 １０時３０分～１２時１０分 山崎研究室