【授業概要】
・テーマ
ポミアン『ヨーロッパとは何か-分裂と統合の1500年』を読みながら、西洋史研究のためにテーマ設定や研究方法、論述の仕方などを習得し、専門的な研究能力の基礎を身につける。
・到達目標
西洋史研究のためにテーマ設定や研究方法、論述の仕方などを習得し、専門的な研究能力の基礎を身につける。
・キーワード
「ヨーロッパ」概念、近代ヨーロッパ、ヨーロッパ統合
【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラムポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
基本的にはテキストの輪読となるが、他に各自の関心のあるテーマ(西洋史の範囲で自由に選ぶ)について読書感想を報告する。
・日程
クシシトフ・ポミアン『ヨーロッパとは何か-分裂と統合の1500年』(平凡社ライブラリー)を輪読するとともに、テキスト各章の関連文献も検討する。後期は近世史から近代史の部分を扱う。内容は以下のとおりである。 12.第二のヨーロッパ統合-文芸共和国 13.第二のヨーロッパ統合-宮廷、サロン、フリーメソン 14.戦争、絶対主義、近代化、革命 15.アメリカとロシアの間で 16.フランス革命、ロシア文化、国民文化 17.諸国家の道-西欧 18.民主主義、産業、国民統合 19.諸国家の道-中央と東欧 20.第1次世界大戦まで
【学習の方法】
・受講のあり方
前・後期を通じて出席することが望ましいが、4年生は後期だけでもよい。他人の議論によく耳を傾けるとともに、積極的に自分の意見を述べる。
・授業時間外学習へのアドバイス
各自丹念にテキストを読むとともに(最低2回)、報告者は充実したレジュメ(質量とも)を作成する。また演習中紹介された書物を積極的に読む。
【成績の評価】
・基準
担当部分の報告においては、「知識の修得」、「理解の度合い」、「汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)」、討論においては「理解の度合い」と「参加の度合い」を基準に、成績を評価する。
・方法
担当報告(60点)、討論の内容(40点)。3分の2以上の出席が必要。
【テキスト・参考書】
【テキスト】 クシシトフ・ポミアン『ヨーロッパとは何か-分裂と統合の1500年』(平凡社ライブラリー) 【参考書】 R.v.デュルメン『近世の文化と日常生活』(1~3)(鳥影社) イマニュエル・ウォーラステイン『近代世界史ステム』(名古屋大学出版会) ジェーイムズ・ジョル『ヨーロッパ100年史』全2巻(みすず書房) トニー・ジャット『ヨーロッパ戦後史 上 1945-1971』(みすず書房) トニー・ジャット『ヨーロッパ戦後史 下 1971-2005』(みすず書房)
【その他】
・オフィス・アワー
火曜日 10時30分~12時10分 山崎研究室
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