ヨーロッパ史英書講読(二)
 Directed Reading in European History (II)
 担当教員:山崎 彰(YAMAZAKI Akira)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
 以下の文献を読むことで、西洋史専門論文(英語)の読み方のこつを習得し、英語論文に親しむ。
 テキスト:Ian Kershaw, The Nazi Dictatorship. Problems and Perspectives of Interpretation. 
 1988年に第1版が刊行されて以来、何度か改訂されており最新の第4版を輪読する。
 カーショウは、近年刊行された『ヒトラー(上・下)』(白水社)、『運命の選択(上・下)』(白水社)の著者でもある。著者はイギリス出身のナチス研究者であるが、ドイツにおいても高く評価されている。本書はナチス史研究の諸領域について、著者の見解も交えて、これまでの研究動向をバランスよく紹介している。本書の前半は次のような内容からなる。出席者と相談し、いずれかの章を読む。
1. Historians and the Problem of Explaining Nazism
2. The Essence of Nazism
3.Hitler: ‘Master in the Third Reich’ or ‘Weak Dictator’?
4.Politics and Economics in the Nazi State
5. Hitler and the Holocaust
・到達目標
卒業論文準備のための基礎的英語読解力を獲得する。
・キーワード
ナチス研究史

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラムポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
毎回数名に訳してもらい、適切に訳されているかどうか議論する。毎回一名に各回の全訳を作成してもらい、それを検討する。
・日程
テキストを順番に読む。毎回、1、2頁程度のペースで進むことになるだろう。

【学習の方法】
・受講のあり方
文法のつめを曖昧にしない。
・授業時間外学習へのアドバイス
・訳はアトランダムにあてるので、毎回予習を欠かさない。・復習では、担当者の各回分の訳稿が正確にできているかどうか、検討を欠かさない。

【成績の評価】
・基準
 成績は「知識の修得」、「理解の度合い」、「汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)」、「参加の度合い」を基準に評価する。具体的には、現代ドイツ史に関する「知識の修得」、テキストの「理解の度合い」、英語読解の正確さとしての「汎用的技能」、訳についての意見交換への「参加の度合い」を重視する。

・方法
 訳の正確さ(50点)、テキスト理解(20点)、現代ドイツ史についての知識(10点)、訳についての意見交換(20点)。3分の2以上の出席が必要

【テキスト・参考書】
(テキスト)Ian Kershaw, The Nazi Dictatorship. Problems and Perspectives of Interpretation. 
(参考書) カーショウ『ヒトラー 権力の本質』
      カーショウ『ヒトラー』(上・下)(白水社)
      カーショウ『運命の選択 1940/41』(上・下)(白水社)

【その他】
・オフィス・アワー
火曜日 10時30分~12時10分 山崎彰研究室

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