近現代東アジア地域論(一)
 Area Study of Modern East Asia (Ⅰ)
 担当教員:新宮 学(ARAMIYA Manabu)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
《世界史のなかの東アジア地域論》
 Area Studyとして東アジア地域論を歴史学の視点からアプローチします。
 近年、日本から見た東アジア諸国との関係は、「歴史認識」や「領土」問題に端的に示されるようにギクシャクした関係として語られることが多い。その一方で、日本・韓国・中国など東アジア地域の比重増大も世界的に注目されている。近世段階まで歴史的に遡って当該地域の諸問題を考察する。今年度は、狭隘なナショナリズムに囚われることなく相互補完する関係構築の延長線上に見えてくる東アジアの地域統合のありようを世界史の中で考える。
・到達目標
 東アジアの近現代を理解する上での基礎的知識を身につける。とくに近世以降の歴史的展開を踏まえて、当該地域の諸問題について自ら調査し議論することができる。
・キーワード
東アジア 世界史 地域統合

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
毎回担当者を決め、担当範囲の内容を要約し、関連項目を調べてレジュメを作成して報告する。これをもとに参加者全員で議論し検討する。
・日程
第1回 ガイダンス、テキストの性格、授業の進め方など
第2~5回 テキスト①の読解 目次から:歴史の力/世界史の歴史をたどる/新しい世界史の構想/近代知の刷新 など
第6回 前半のまとめ
第7~8回 アジア認識の展開:「東洋」とアジア
第8~14回 テキスト②の読解と検討 目次から:衰退する帝国、興隆するアジア/情報革命がつくるアジア力/TPPから人間安全保障共同体へ/中国という存在/相互補完するアジア/日本の生きる道 など
第15回 まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
授業では、報告担当者以外にも参加全員に発言をもとめる。
・授業時間外学習へのアドバイス
担当者以外の学生も、テキストを前もって熟読して予習しておくこと。

【成績の評価】
・基準
基準1:授業への主体的な参加
基準2:テキストの内容を正しく理解しする能力
基準3:調べた内容を論理的に思考し、成果を発表する能力

・方法
報告内容(60%) 質疑応答(30%) レポート(10%)

【テキスト・参考書】
 テキスト:①羽田正『新しい世界史へ―地球市民のための構想』岩波新書(2011) ②進藤榮一『アジア力の世紀――どう生き抜くのか』岩波書店(2013)

【その他】
・学生へのメッセージ
東アジアやアジア地域に関心がある学生であれば、高校段階で世界史や地理を履修できなかった者も受講を歓迎する。
・オフィス・アワー
火曜日 12時30分~13時00分 木曜日 12時~13時 新宮研究室
電子メール等でのアポイントにより他の時間帯でも面談に応じます。

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