近現代東アジア地域論(二)
 Area Study of Modern East Asia (II)
 担当教員:中澤 信幸(NAKAZAWA Nobuyuki)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
《東アジアにおける言語と地域》
 言語はコミュニケーションのためのものですが、これが地域、文化、民族、そして政治のあり方とも密接に関係しています。この授業では東アジアにおける言語と地域との関わりについて、特に台湾の事例を中心に見ていきます。また受講者自身が東アジア各地域の言語問題について調べ、発表していきます。
・到達目標
 東アジアの近現代を理解する上での基礎的知識を身に付ける。特に、東アジアにおける言語と地域との関係について知ることができる。また言語がその地域で果たす役割について説明することができる。そして東アジア各地域の言語状況の違いについても知ることができる。
・キーワード
 東アジア 言語 地域 台湾

【科目の位置付け】
 学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
 東アジアにおける言語と地域との関わりについて、台湾を始めとしたさまざまな事例を通して見ていきます。そして関係する文献から受講者自身が問題を見出し、発表していきます。それをもとに受講者同士で討論を行うことで、各地域に関する認識を深めていきます。
・日程
 第1回 ガイダンス、言語と地域との関わり
 第2回 世界の言語と東アジア
 第3回 東アジアにおける言語状況と歴史
 第4回 台湾の言語状況と歴史
 第5回 関係文献の輪読と発表①
 第6回 関係文献の輪読と発表②
 第7回 関係文献の輪読と発表③
 第8回 関係文献の輪読と発表④
 第9回 関係文献の輪読と発表⑤
 第10回 関係文献の輪読と発表⑥
 第11回 関係文献の輪読と発表⑦
 第12回 関係文献の輪読と発表⑧
 第13回 関係文献の輪読と発表⑨
 第14回 関係文献の輪読と発表⑩
 第15回 全体のまとめとレポートの説明

【学習の方法】
・受講のあり方
 東アジアにおける言語と地域との関わりについて、知識を得るだけでなく、受講者各自が問題意識を持って調査・発表するようにしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
[予習のあり方]東アジア各地域の言語状況について、受講者各自が問題意識を持って調べ、発表してください。
[復習のあり方]授業終了時に課題(ミニレポート)を出しますので、次回までに各自の回答を指定の用紙に記入しておいてください。また質問事項・感想等も記入してください。

【成績の評価】
・基準
 主体的な参加、知識の修得、理解、汎用的技能の修得の四つの度合いで評価します。基準は1) 東アジアにおける言語と地域との関係について理解できているか、2) 言語が東アジア地域で果たす役割について説明できているか、です。
・方法
 ミニレポート(30%)・発表(30%)・最終レポート(40%)

【テキスト・参考書】
[参考書]
 パトリック ハインリッヒ・松尾慎『東アジアにおける言語復興 中国・台湾・沖縄を焦点に』(三元社、2010)
 菅野敦志『台湾の言語と文字 「国語」・「方言」・「文字改革」』(勁草書房、2012)
 甲斐ますみ『台湾における国語としての日本語習得 台湾人の言語習得と言語保持、そしてその他の植民地との比較から』(ひつじ書房、2013)
 簡月真『台湾に渡った日本語の現在 ―リンガフランカとしての姿―』(明治書院、2011)

【その他】
・学生へのメッセージ
 東アジアに限らず、言語と地域には密接な関わりがあります。この授業を機に、自分にとっての言語について考えてみてください。
・オフィス・アワー
 中澤信幸:火曜日 13時~17時 中澤研究室
 アポイントにより他の時間帯での面談にも応じます。(電話または電子メールで予約すること。)

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