アメリカ研究演習
 Seminar in American Studies
 担当教員:宇津 まり子(UTSU Mariko)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
主に19世紀の女性作家の作品に焦点をあて、女性、狂気、異物あるいは化け物といったイマジネーションについて文学作品と批評を通じて考える。
・到達目標
文学作品、それについての批評、そして作品や批評の背景を理解し、19 世紀の女性と狂気、イマジネーションというテーマについて考察できるようになること。

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
下の【テキスト・参考書】に列記された文学作品は授業外の課題として各自読んでもらう。授業の中では、これら作品について書かれた批評論文を読んでいく。形式としては、一つの批評論文につき一人の学生に担当してもらい、発表してもらうという形をとる。
・日程
第1回目はオリエンテーションとし、第2回から15回では、批評論文や関連の文献を1つずつ読んでいく。扱う順番は前後するが、Frankenstein, “The Yellow Wallpaper,” The Awakening, “The Story of an Hour”のそれぞれの作品について概ね3本ずつ、残りの回では関連する資料を読むことに当てる。受講者の興味対象によって扱う作品や批評を変更する可能性がある。

【学習の方法】
・受講のあり方
授業内では文学作品そのものは読まないため、受講を決めたら各自作品を読むこと。授業で読み進める批評は前もって担当者を決めるが、専門的な論文であるため、担当ではない学生も授業時までに精読して来ること、疑問点などを明らかにして来ることを求める。
・授業時間外学習へのアドバイス
論文の話題となっている作品を授業と前後したとしても読んで欲しい。また批評論文についても、時間を十分にとってじっくりと予習して来て欲しい。

【成績の評価】
・基準
主体的な参加の度合い、知識の修得の度合い、理解の度合い、汎用的技能の修得の度合いを基準とする。
・方法
上を基準とし、授業への参加・貢献の状況で50%、期末のレポートで50%で評価する。

【テキスト・参考書】
メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』、ケイト・ショパン『目覚め』および「一時間の物語」、シャーロット・パーキンス・ギルマン「黄色い壁紙」。原文のタイトルは【授業計画】を参照のこと。

【その他】
・オフィス・アワー
オリエンテーションで指示する。

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