芸術文化演習(一)
 Seminar in Art Culture (I)
 担当教員:石澤 靖典(ISHIZAWA Yasunori)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
「イメージ研究の手法」
絵画をはじめとするイメージ研究の方法は、昨今ますます多様性を極めつつあります。とくに図像が社会において果たす機能や政治権力との関係、あるいは人々の意識との相互作用などを分析する社会史的、政治史的、表象論的な視点の導入が具体的な成果をあげています。この講義では、そうした最近の西洋美術史研究における主要な論点をテキストの読解と発表を通じて学びます。
・到達目標
最近の美術研究における主要な論点を学び、社会史的あるいは表象論的視点からイメージを分析するための基礎力を身につけることができます。
・キーワード
美術 絵画 彫刻 イメージ 解釈 表象 プロパガンダ ジェンダー

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
各回の担当者は以下の二つの作業をおこないます ―〔1〕テキストのなかの一章について補足をまじえながら説明します。〔2〕その内容を発展させ、自分の関心から選んだ美術作品や視覚イメージについて具体的な分析や解釈を提示します。その後、受講者全員でディスカッションをおこない、議論を深めてゆきます。また〔2〕の内容については期末にレポートで提出してもらいます。
・日程
上記〔1〕については若桑みどり『イメージの歴史』をテキストとして使用し、受講者の人数と関心にしたがって日程を決定します。
1.ガイダンス
2-15. テキスト第1~14章までの講読と発展的テーマのプレゼンテーション

【学習の方法】
・受講のあり方
発表者は割り当てられた章の内容を説明するだけでなく、関連作品や補足説明などを交えてわかりやすく発表することが求められます。また他の履修者は積極的な議論への参加が望まれます。
・授業時間外学習へのアドバイス
受講者は毎回、テキストの該当部分をしっかり読んできてください。

【成績の評価】
・基準
授業への取り組み(平常点)と期末レポートにより、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いを判定します。基準は、1)最近の美術研究における主要な論点を理解する、2)社会史的あるいは表象論的視点からイメージを分析することができる、の二点です。
・方法
発表内容(40%)、授業への参加度(30%)、レポート(30%)
調査の度合いと発表の内容、ディスカッションへの参加度、期末のレポートにより評価します。

【テキスト・参考書】
〔テキスト〕若桑みどり『イメージの歴史』、ちくま学芸文庫、2012年。原則的に購入を義務とします。

【その他】
・オフィス・アワー
金曜日16:20-17:50 その他在室時随時

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