美術史演習
 Seminar in Art History
 担当教員:石澤 靖典(ISHIZAWA Yasunori)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分:文化解釈学コースC群 
【授業概要】
・テーマ
「ルネサンス絵画の色彩とその意味 ― 理論と実践」
ルネサンス時代の絵画には、モチーフや形にさまざまな意味が与えられていただけでなく、その色彩にも宗教的あるいは哲学的な意味が込められていました。ルネサンス美術における色彩の象徴性について英文テキストを講読しながら、考察します。
・到達目標
イタリア・ルネサンス美術における色彩の象徴性について、幅広い知識を身につけることができます。また、外国語文献への抵抗感を取り除き、美術に関する学術的な議論を英文で読む習慣を身につけることができます。
・キーワード
ルネサンス キリスト教絵画 色彩 象徴

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
英文のテキストを一人につき1頁程度、日本語に翻訳し、その内容をスライドでプレゼンテーションします。1回の授業で2、3人が発表を担当し、1学期あたり、2~4回の発表を担当することになります。発表者は、単にテキストを和訳するだけでなく、言及される芸術家や作品、主題、技法などについて調べ、補足説明する必要があります。
・日程
〔テキスト〕
Marcia Hall, Color and Meaning: Practice and Theory in Renaissace Painting を読む
1.ガイダンス
2-15.テキスト本文の読解

【学習の方法】
・受講のあり方
発表者は、単語を機械的に日本語に置き換えるのではなく、理解できる文章となるよう心がけてください。また、専門的な固有名詞が出てきた場合は、必ず調べて解説してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
日ごろから自主的に美術全集などを見て、作品に関する知識を深めるよう心がけましょう。

【成績の評価】
・基準
授業への取り組み(平常点)と期末レポートにより、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いを判定します。基準は、1) イタリア・ルネサンス美術における色彩の象徴性について理解できる、2) 美術に関する学術的な議論を英文で読むことができる、の二点です。
・方法
授業への意欲的な参加(30%)、発表内容(40%)、学期末のレポート(30%)

【テキスト・参考書】
〔テキスト〕
Marcia Hall, Color and Meaning: Practice and Theory in Renaissace Painting, Cambridge University Press, 1992. ISBN 0521457335
テキストはコピーで配布しますので、購入の必要はありません。

【その他】
・オフィス・アワー
金曜日16:20-17:50 その他在室時随時

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