中国文学文化講読
 Directed Reading in Chinese Literature & Culture
 担当教員:西上 勝(NISHIGAMI Masaru)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
「現代中国批評文入門」
現代中国の批評文を読み解いていくために心得ておかなければならない事を、同時代中国で公刊されている比較的良質な書評誌などの中から、学生事情や対日観をテーマとしている文章など、具体的な実例を選び、解釈び表現上の問題点を分析考察していく。
・到達目標
同時代中国の批評のあり方に関する基礎的な知識を獲得し、現代中国における批評に対する実際的な受容力と考察能力を身につける。

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修する。

【授業計画】
・授業の方法
毎回、現代中国語で書かれた批評文を題材に、一回ごとにまとまった授業を進める。下記に示すように、内容及び表現手法上の諸問題に関する討議を行う。
(1)担当者によるテキストの読解と意見発表
(2)テキスト解釈をめぐる質疑応答
(3)テキストの修辞的特徴に関する討議
・日程
ほぼ、以下のような手順で進めていく。
(1)対象とする文章について、その概略を紹介する。
(2)授業の進行方針について協議する。
(3)協議した方針に沿って、テキスト読解の要点と手法について検討する。
(4)テキストの内容と表現上の特徴について読み込みを進める。
(5)当該批評文の評価を共同で行う。

【学習の方法】
・受講のあり方
授業で取り扱う中国語の文章は、現代標準中国語に関する基礎的知識があれば読み込むのに困難はないレベルのものだが、同時代的情報に関わる外部知識も随時必要になるかもしれない。事前に、テキストの内容を自分なりに理解しておくために、辞書はもちろんのこと、関連する文献や事典などを活用し、疑問点があればそれをメモしておくことが大切である。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業の討議の内容をもとに、テキストの構成・内容上の特徴や問題点を総括するとともに、自分の意見を書きとどめておく。

【成績の評価】
・基準
授業への主体的な参加の度合い、期末に提出を求める批判的レポートにより、中国語文読解の知識がきちんと修得されているか、また対象とした文章の内容を正しく理解しているか、さらに批判的思考力とそれに見合った表現力が身についているか、以上四つの基準を満たしているかどうかで評価する。
・方法
授業中の意見発表状況50点、レポート50点

【テキスト・参考書】
北京、生活・読書・新知三聯書店出版の『読書』誌(月刊)などの最近のバックナンバーから、関心を持つことができそうなテーマを扱う文章を選び、コピーをテキストとするほか、適宜補助材料を提供する。

【その他】
・学生へのメッセージ
基盤教育における中国語Ⅰ及びⅡを履修していることが望ましい。
・オフィス・アワー
月曜日13時~14時30分 西上研究室。その他、在室時は随時。

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