ドイツ語講読(後期)
 Directed Reading in German
 担当教員:渡辺将尚(WATANABE Masanao)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
手紙と音楽でたどるベートーヴェン(1770-1827)の生涯
・到達目標
ベートーヴェンの手紙を通じて、ドイツ人が使う生のドイツ語に触れるとともに、18世紀末から19世紀初頭のヨーロッパの状況をも理解できるようになる(古いつづりや表現は、授業者が現代的かつ平易なものに改めるので、基盤教育ドイツ語IおよびIIの標準的な知識で差し支えない)。

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修すること。

【授業計画】
・授業の方法
1回の授業は、以下のように構成される。
0.予習
前の回に配付される「予習プリント」に従って行う。次回使用する単語の理解が中心となる。
1.テキストの配付と講読(適宜、音楽鑑賞)
2.練習問題
「復習プリント」により、その日に学んだ表現を復習し、実際に自分でも使えるものにする。
4.次回の「予習プリント」配付
・日程
各項目につき、1回ないし2回の時間をかける。
0.ガイダンス:ドイツ語では「ベートーヴェン」ではない!
1.1794年:フランス革命と反動のウィーン
2.1801年:難聴の告白
3.1803年:「ハイリゲンシュタットの遺書」
4.1804年~07年:ヨゼフィーネ・ダイム伯爵夫人との恋
5.1810年:ベッティーナ・ブレンターノとの邂逅
6.1812年:「不滅の恋人」への手紙
7.1815年:名声と苦悩、「我々は歓喜のために生まれてきているのです」
8.1815年~16年:弟カールの死と、甥の後見人問題
9.1818年:停滞期からの復活
10.1822年~24年:「交響曲第9番「ニ短調」」

【学習の方法】
・受講のあり方
積極的な参加を期待する。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業で扱った文章を再度読み返す。

【成績の評価】
・基準
平常点の他にレポートを課し、知識の修得の度合い・理解の度合い・汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)修得の度合い・参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて評価する。
具体的には、1)18世紀末から19世紀初頭のヨーロッパに関心を持ち、時代状況および文化現象について説明できる。2)そうした背景をもとに書かれたドイツ語文の内容を理解することができる。3)授業に積極的に参加し、その自分自身の姿勢を正当に自己評価できることが基準となる。
・方法
平常点60点、レポート40点

【テキスト・参考書】
毎回辞書を持参する。

【その他】
・オフィス・アワー
木曜日12時~13時、人文学部2号館3階東端渡辺将尚研究室

10833105-2016-01-13305