日本史史料講読(三)
 Directed Reading in Japanese History
 担当教員:十川 陽一(SOGAWA Yoichi)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
平安時代の貴族の日記の講読(『小右記』を予定)を通じ、日本古代史の史料を扱う上での基礎的な能力と知識を習得するとともに、古代の政治・社会について理解を深める。
・到達目標
日本古代史に関する調査・研究の方法を身につけ、理解を深める。また成果の報告・討論を通じ、第三者に自らの考えを伝える力を身に付ける。
・キーワード
日本古代史、古記録

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、カリキュラム・マップを参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
演習形式
・日程
平安時代の古記録(貴族の日記)を読む。まずは基礎知識として、概論的な講義を行う。その後は、毎回発表者を決めて文書を読み進めてゆく。

1、ガイダンス(日程の確認・調べ方のガイダンス)
2、古代の文書について(講義)
3~5、史料の読み方に慣れる(報告者は立てずに、その場で輪読する)
6~15、報告者を立てて輪読を行い、参加者全員で討論を行う。

【学習の方法】
・受講のあり方
各自が関心を持って調査・報告を行い、他の参加者の報告についても積極的に質問する。
・授業時間外学習へのアドバイス
辞書・字書、参考文献などにあたり、調べ方を身につける。
各自のテーマについて調査を行い、報告時に出された課題や問題点などがあれば、次回に対応できるように補足調査を行う。

【成績の評価】
・基準
担当範囲の学習・調査を通じ、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定します。基準は1)史料について関心を持ち、具体的事例や現状を説明し、問題点を明確に指摘できる。2)調査内容を論理的に解説できる。3)授業に積極的に参加し、自身の担当以外にも関心を持って質問や意見を述べる。
・方法
報告内容(70点)・講読への参加態度(30点)による。

【テキスト・参考書】
テキスト:コピーを配布する。
参考文献:斎木一馬『古記録学入門』(吉川弘文館)ほか、随時紹介する

【その他】
・学生へのメッセージ
分からないこと、困ったことは授業時間の内外問わず、遠慮なく質問すること。
・オフィス・アワー
金曜日12時30分~13時30分 十川研究室

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