政治学入門
 Introduction to Political Science
 担当教員:北川忠明(KITAGAWA Tadaaki)
 担当教員の所属:人文学部法経政策学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
 グローバル化の行き詰まり、米国のパワーの衰退、中ロの台頭、イギリスのEU離脱、中東の危機的状態、イスラム国とテロの拡散、等々、世界は不安定化し、日本政治も東日本大震災と民主党政権の挫折以降、大きく変容しています。このように変化する世界において、政治の重みは益々増しています。
 この授業では、原点に立ち戻って政治の基礎を学ぶとともに、近現代日本政治や変化する安全保障環境について基礎的知識を修得し、2年次以降の政治学・公共政策や他の社会科学諸領域への導入とします。
・到達目標
 この授業の到達目標は,政治学的思考態度の修得、近現代日本政治と安全保障環境の変容に関する基礎的知識の修得に置きます。
・キーワード
政治の基礎/近現代日本政治/安全保障と外交

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
 授業は基本的にはスライドと印刷資料によって進めますが、参考文献を参照しながら進めます。
・日程
 3つのパートに分けて進めます。
 Part1 政治学の基礎を学ぶ
  1.権力と自由、セキュリティ
  2.国家・集団・個人
  3.近代の政治原理―立憲主義とデモクラシー
  4.政治体制 リベラルデモクラシーと権威主義体制
  5.福祉国家
 Part2 日本政治のいま
  6.明治から昭和へ:政党政治の展開
  7.政治家と官僚
  8.マスメディアと政治
  9.政治参加と選挙
  10.デモクラシーの変容:ポピュリズムの時代?
 Part3 安全保障と日本外交のいま
  11,ウェストファリア体制
  12.二〇世紀の戦争
  13.冷戦からポスト冷戦へ
  14.変化する国際環境と日本外交
  15.まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
 テキストは使いませんが、参考文献は購入し、読んでおくことが望ましいです。また、新聞、ニュース等を見て、情報を幅広く収集すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
 TPP承認審議、憲法改正論議、日ロ平和条約交渉、米国の大統領選挙等々、幅広く情報を収集し、視野を広げることです。

【成績の評価】
・基準
 政治の基礎知識の修得および理解の度合いを期末試験(70点)で見ますが,その他、時事問題に関する情報収集能力や視点の深さをレポート(30点)で見ます。基準は,①政治の基礎知識を正しく理解しているか,②時事問題への関心が深いか、の2点です。
・方法
 期末試験は,主に語句や事項の説明問題により、基礎知識の修得度を見ます。
 レポートでは、時事問題の分析力を見ます。

【テキスト・参考書】
 テキストは使いませんが、参考文献を挙げておきます。
 刈部直・宇野重規・中本義和『政治学 をつかむ』有斐閣,2011年;定価2,200円

【その他】
・学生へのメッセージ
 過去(歴史)でも現在(時事問題)でも、視野を広く、柔軟に思考できるようにしてください。
・オフィス・アワー
 火曜日 10時30分~13時00分 北川研究室

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