経済学史演習
 Seminar on History of Economic Thought
 担当教員:下平 裕之(SHIMODAIRA Hiroyuki)
 担当教員の所属:人文学部法経政策学科
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
市民協働社会の経済思想-その歴史と現在-
最近多くの国や地域で、NPO・社会的企業などの市民主体の民間非営利セクターが急速に拡大しています。これは、従来の政府(行政)が国民の幸福や安全に関わる諸政策を一元的に管理する制度から、市民が協働しながら諸問題に対応していく新たな社会を構築していく制度への転換を示していると考えられます。この演習では私たちにとって身近な社会福祉とまちづくりの問題を中心に、市民協働社会のあり方を考える経済思想や理論を考察します。
・到達目標
テキストの輪読と報告を通じて市民協働社会のあり方を考える経済思想や理論を考察し、卒業論文の作成を通じて習得した知識を生かす思考力と表現力を身につける。
・キーワード
市民社会 民間非営利セクター NPO 福祉 まちづくり

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
テキストの指定された箇所の報告および質疑応答、卒論作成の際の途中経過の報告および質疑応答、卒論提出前の最終指導が中心となる。
・日程
演習は次のように進めていく予定です。まず民間非営利セクターの経済思想・経済学に関するテキストを読み、これらの歴史と現状および課題を理解します。そしてこれらの知識を習得した上で、各自が選択したテーマに即してさまざまな議論を比較・検討し、その結果を報告・討論することを通じて、最終的には卒業論文(4単位)を作成することを目標としています。

【学習の方法】
・受講のあり方
発表を必ず1回以上担当する、適切な要約を作成する。
・授業時間外学習へのアドバイス
発表担当者は事前に指定された箇所を読み、その内容がわかるように適切に要約する。わからない用語等は必ず調べる。発表担当者以外も質問に答えられるように該当箇所を読んでおく。
報告された要約を読み直し、重要な部分は再度テキストと照らし合わせて理解を深めておく。

【成績の評価】
・基準
毎回の演習の発表および卒論作成過程において、知識の修得、参加の度合い、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)のそれぞれについて判定し、その合計点を用いて評価する。評価基準は(1)毎回の演習参加・報告により、主体的な参加姿勢を身に着け、到達目標に記載された知識を修得し理解すること、(2)卒業論文の作成過程において、修得した知識を用いて論理的思考に基づいた文章作成能力を身につけること
・方法
研究発表の内容 50点、学習活動の積極性等 30点、平常点 20点、計 100点

【テキスト・参考書】
民間非営利セクターに関する複数のテキストを使用する予定です

【その他】
・学生へのメッセージ
学生のみなさんの積極的な参加を期待します。
事前にあるいは平行して経済思想および経済学史の講義を履修していることが望ましい.
・オフィス・アワー
毎週月曜日 9:30~11:30 下平研究室
それ以外の時間についても、事前に連絡をいただければ対応します。

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