情報化社会の進展は私たちの生活を大きく変えている。本講義では、都市・地域における『情報』の経済的役割を理解することが目的である。『情報』は、交通・通信の利用に伴って、流通する。このような流通する『情報』の本質を理解した上で、企業、消費者、政府といった行動主体にどのような影響を及ぼしているのか、また、都市・地域・国家にどのような影響を与えているのかを考察しよう。

情報化社会における各種行動主体の経済学的な分析やマクロ経済分析の研究動向の概略を理解するとともに、我々の社会を構成する様々な分野でどのように「情報」が役割を果たしているのかを考察するための能力を習得するねらいがある。

情報の経済分析に関する理解度を試験またはレポートで確認することになろう。

情報経済、知的財産、電子商取引、電子政府、交通経済、通信経済

この授業では、テキストまたは配布資料等に基づいて、授業を進める。また理解を深めるために、ビデオ教材を用いる。

１．情報経済の現況について
１）社会資産としての情報活用 ２）日米の情報化投資と景気動向
３）企業経営における情報通信技術 ４）電子商取引の実情
５）情報流通と交通・通信の役割
２．情報の分類および計量方法
１）情報の分類方法 ２）計量対象の設定 ３）情報流通及びストックの計量
３．『情報』の流通と交通・通信
１）交通経済学における旅客流動
２）通信経済学における情報流動
４．「情報社会」の経済分析
１）企業行動 ２）消費者行動
３）政府の行動（電子政府構想、電子投票など）
５．その他
１）教育環境の変化（バーチャルユニバーシティなど）
２）都市・地域構造の変化

授業の完全理解が求められる。

各回の授業はお互い関連があるので、これまでの授業内容をあらかじめ確認して授業に臨むことが望ましい。
授業後、各回の内容で不明瞭なところがないように確認しておくことが望ましい。

筆記試験およびレポート：全体として100％
（授業の中で伝える）

火曜日１２：００-１３：００ １４：３０?１５：００