国際経済論(後期)
 International Economics
 担当教員:亀井 慶太(KAMEI Keita)
 担当教員の所属:人文学部法経政策学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
本講義では前期に引き続き、財・サービスの国際取引に焦点を当てる国際貿易論を取り扱います。前期で議論した内容を前提として、近年に至るまでの国際経済論の展開について講義を行います。後期で取り上げるテーマは「戦略的貿易政策」「移民」「多国籍企業」「地域貿易協定」など、現代の国際経済で注目されている問題を取り上げます。なお後期では、ミクロ経済学の基本的知識(需要曲線・供給曲線の意味、均衡価格・均衡取引量や弾力性の概念など)を(ほぼ完全に)把握しているものとして講義を進めます。
・到達目標
以下の3つの点を中心に理解し、経済学的に説明できるようになること。
(1)国際貿易はなぜ行われるのか?
(2)国際貿易によって、誰が得(損)をするのか?そしてそれはなぜか?
(3)貿易政策で得(損)をする人はだれか?そしてそれはなぜか?
・キーワード
戦略的貿易政策、多国籍企業、移民、サービス財貿易、地域貿易協定

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
講義資料を配布し、スライドと板書を併用しながら講義を行います。なお授業内容に関連したレポートを課す予定です。
・日程
1: 動学的規模の経済と国際貿易
2: 戦略的貿易政策の必要性と基本モデル
3: ダンピングとアンチダンピング
4: セーフガードとアンチダンピング
5: 多国籍企業と直接投資
6: 移民受入と貿易
7: 地域貿易協定の現状・制度
8: 地域貿易協定の理論

【学習の方法】
・受講のあり方
国際経済学は、単純な論理が幾重にも重なることで突如として見通しが悪くなることが(よく)あります。「今の講義で明らかにしようとしていること」を忘れないようにしてください。講義内容を忘れないためにもメモを取ることをおすすめします。
・授業時間外学習へのアドバイス
事前に教科書を読んで、わかりにくいポイントを把握しておくことが望ましいです。講義後は、配布資料や教科書で展開されている論理を改めて追ってみてください。特に、図やグラフの示している意味を正確に解釈できるようにしておいてください。

【成績の評価】
・基準
以下の4点を評価の基準とします。
(1)主体的な参加の度合い
(2)知識の習得の度合い
(3)理解の度合い
(4)論理的思考・文章表現・作成力
・方法
授業に対する質問・コメント(10%)+レポート提出(30%)+期末試験(60%)で評価します。

【テキスト・参考書】
講義資料を配布します。講義内容はほとんど以下の教科書に準じています。
教科書:石川城太 他『国際経済学をつかむ[第2版]』有斐閣、2376円、(2013)
その他の参考文献については一回目のガイダンスの際に紹介する予定です。

【その他】
・学生へのメッセージ
ミクロ経済学の基本的知識(需要曲線・供給曲線の意味と均衡価格・均衡取引量や弾力性の概念など)を(ほぼ完全に)把握していることを前提として講義を行います。
・オフィス・アワー
火曜日の13:00-16:10, 亀井研究室 それ以外の時間帯でも研究室に在室していれば質問に応じます。

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