財政学演習
 Undergraduate Seminar on Public Finance
 担当教員:坂本 直樹(SAKAMOTO Naoki)
 担当教員の所属:人文学部法経政策学科
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
「わが国の財政の問題点とその解決策を探る」
財政の役割は市場の失敗、所得分配の不平等、経済変動の不安定性を是正することであるとされるが、これらの目的を果たすべく組織されるべき財政運営は決して理想的なものではない。なぜか。本演習では、経済理論を用いて、わが国の財政のどこが問題なのか、さらに、なぜそのような問題を抱えるに至ったのかを踏まえながら、わが国の財政をよりよい方向に導く方策を探る。
・到達目標
1)財政の理論や制度をわかりやすく説明することができる。
2)わが国の財政に関して問題点を見つけ、その解決策について探究することができる。
3)わかりやすいプレゼンテーションができる。
4)ディスカッションを盛り上げることができる。

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
テキストの輪読を行う。具体的には、演習生はテキストの割り当て箇所の内容をパワーポイントにより報告することになる。報告の後はディスカッションを行う。演習生は各自テーマを見つけ、卒業論文をまとめるものとする。分析と執筆については、進捗状況を定期的に報告してもらい、ディスカッションを行う。
・日程
3年次前期:テキストの輪読
3年次後期:卒業論文のテーマおよび分析手法の決定
4年次前期:分析(文献サーベイ、理論分析、実証分析)
4年次後期:卒業論文の執筆

【学習の方法】
・受講のあり方
報告やディスカッションに積極的に取り組む。報告者以外も発言するように心がける。
・授業時間外学習へのアドバイス
輪読では、報告が割り当てられた箇所だけでなく、自分以外の演習生の割り当て箇所もよく読むこと。卒業論文のテーマや分析手法の決定には、試行錯誤が予想される。できるだけ多くの文献にあたり、問題提起を明確にするように努めること。学部レベルで取り組めるテーマであるかどうかは適宜アドバイスする。卒業論文についての分析や執筆の段階では、演習生の人数にもよるが、2週間に1回程度のペースで進捗状況を報告してもらうので、日々研究を進めること。

【成績の評価】
・基準
報告やディスカッションなどの演習への取り組み状況により、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定する。基準は、以下のとおりである。
1)財政の理論や制度をわかりやすく説明できるか。
2)わが国の財政に関して問題点を見つけ、その解決策について探究できているか。
3)わかりやすくプレゼンテーションを行うように努めているか。
4)ディスカッションを盛り上げるように努めているか。
・方法
財政の理論や制度の理解度
卒業論文へ取り組み状況
報告やディスカッションへの取り組み状況

【テキスト・参考書】
テキストは演習生と相談して決定する。また必要に応じて参考文献を紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
3年次に本演習と合わせて、「財政学」と「地方財政論」を履修することを推奨する。
・オフィス・アワー
木曜日13:00~14:30

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