オペレーションズ・リサーチ
 Operations Research
 担当教員:益満 環(MASUMITSU Tamaki)
 担当教員の所属:人文学部
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
「科学的アプローチによる問題解決策の修得」
オペレーションズ・リサーチは、社会や企業で実際に用いられている実践的な学問です。社会および企業経営における意思決定や各種システムの分析・設計・管理・運用などにおいて、定量的な評価に基づく判断が必要です。オペレーションズ・リサーチは、そのような意思決定やシステムの分析・設計・管理・運用の問題を科学的に解決するための体系的なアプローチで、その考え方と解析手法を習得することが本講義の目的です。オペレーションズ・リサーチの各手法を演習問題と併せて学習し、さらに受講生一人一人が具体的なテーマを設定し、本講義で紹介した手法を実際に現実問題に適用しながら、分析・報告を行います。
・到達目標
数理経営モデルの構築法・最適解法を理解できる。
問題解決のための論理的思考法とデータ分析方法を修得することができる。
・キーワード
問題解決、Microsoft Excel

【授業計画】
・授業の方法
原則1回完結の講義を行う。また、Microsoft Excelを用いて問題演習を行う。
・日程
第1回目 オリエンテーション、オペレーションズ・リサーチの概要
第2回目 オペレーションズ・リサーチの歴史、オペレーションズ・リサーチの手法
第3回目 事例を解くためのMicrosoft Excelの予備知識の確認
第4回目 測定データを解析する(ヒストグラムと基本統計量)
第5回目 気温とアイスクリームの売上を解析する(グラフと回帰分析)
第6回目 ヒット商品の売上高を解析する(最適な曲線とソルバー)
第7回目 工程の品質状態を解析する(管理図とパレート図)
第8回目 賃貸住宅情報を分析する(重回帰分析)
第9回目 コンビニの日別売上を解析する(数量化理論Ⅰ類)
第10回目 WBCの結果を解析する(一対比較法)
第11回目 課題演習
第12回目 課題演習
第13回目 課題演習
第14回目 課題演習
第15回目 課題演習および総括

【学習の方法】
・受講のあり方
単に配布資料を読んでMicrosoft Excelを操作するだけでなく、問題点をメモし、授業最後のレスポンスカードで議論すべき内容を考えながら、問題意識をもって受講すること。また、演習主体のため遅刻・欠席はその後の授業に大きな影響を与えるため注意が必要である。
・授業時間外学習へのアドバイス
「予習のあり方」
教科書を読み、疑問点などをチェックして受講すること。
「復習のあり方」
課題演習において論じるべきことがらについて資料を集め、議論を深めておくこと。

【成績の評価】
・基準
レポートの他に、毎回のレスポンスカードにより、知識、論理的思考力、文章表現力、学習意欲のそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定する。基準は(1)オペレーションズ・リサーチに関する重要な手法を簡単な言葉で解説できる。(2)オペレーションズ・リサーチに関する手法について興味を持ち、それらを使って問題を解決できる。
・方法
レポート(60%)、レスポンスカード(40%)

【テキスト・参考書】
テキスト:担当者の作成したプリントを毎回配布する。
参考書:特になし。

【その他】
・学生へのメッセージ
問題演習とその計算に終始するのではなく、身の回りにある事例に適用させてわかりやすく説明します。

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