日本の戦後政治の歩みを知る。
今後の日本政治を考えていく上で必要な歴史的知識を実感とともに得てもらいます。

日本政治史の基礎的な知識を習得します。また、調べて考えた上での自分なりの意見を持つ態度をつちかいます。問題意識を持ち、多角的な視点から歴史を振り返ることができるようになります。

日本政治史。近現代史。

「政治学入門」で学んだ政治のイロハをもとに、より具体的な日本政治のありようについて、その成り立ちから学びます。さらに学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係について「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

受講生は毎回、予習内容や講義の感想・疑問点を書いた実習プリントを提出します。松本はそれをチェックして、次回の講義冒頭時に返却します。

第１回：序（失敗学入門）
第２～５回：占領から講和へ
第６～７回：55年体制から60年安保へ
第８～１０回：高度経済成長から列島改造へ
第１１～１２回：戦後政治の総決算から与野党交代へ
第１３回～：小泉ブームと小泉改革

講義中のメモをもとにして実習プリントに必要事項を記入し、講義終了時にフォルダーに綴じて提出してください。なおWebClass登録は必須です。

予習：週に一度はWebClassを確認。事前配付される実習プリント（レジメとクイズのセット）とテキストの該当部分を読むこと。またクイズにて事前の知識チェック（勘で○つけ）をしておくこと。できれば、勘で○つけをした段階の実習プリントを前もって提出して、松本の正答チェック（正答の設問番号に青ペンで□を付けます）を受けておくことを推奨します。
復習：実習プリントのクイズでの勘で○が誤っていた場合は“見せ消し”をして、正答に○を記入。さらに、疑問点については参考書や事典などをもとにして調べ、その結果も追記する。日常で気になった事柄については積極的に感想や調べた内容を実習プリントに追記していきましょう。さらには、身近にいる年上の人つまり“戦後日本政治史の生き証人”に、体験談を聞くことも推奨します。
なお松本との質疑応答などではWebClassも活用しましょう。

①正しい知識の修得の度合いと②理解の度合いは実習プリントのクイズでの勘で○つけ→○直しと調べ記入で、③主体的な参加の度合いと④汎用的技能の修得の度合い（思考力と文章表現力）はコメント欄の記入状況で計ります。これらは7割程度の配点で、追記や調査票の度合いにさらに3割を配点します。出席は三分の二以上が必須です｡ただし講義時提出の実習プリントの内容に記入不足が多い場合は出席にカウントしませんし、クイズへの事前解答（勘で○つけ）の忘れを繰り返し、警告をしてもさらに繰り返す場合は、中途で履修放棄と見なします。

講義終了後、受講生はすべての実習プリントまとめてB5判フラットファイルに綴じて提出。成績評価後に郵送で返却されたファイルを受講生が受領することで講義は完結します（郵送で返却するのは、過去の窓口受領方式の場合、未受領のため不可となる人が毎年必ずいたためです）。

・テキスト：石川真澄『戦後政治史 第3版』岩波新書（新赤版）1281、900円
・サブテキスト：早野透『田中角栄：戦後日本の悲しき自画像』中公新書、987円
・参考書（関係イベントも含め、講義やWebClassにて多数、随時紹介します）
『年表 昭和・平成史：1926-2011』岩波ブックレット844、640円。中村政則『戦後史』岩波新書（新赤版）955、945円。湯浅誠『ヒーローを待っていても世界は変わらない』朝日新聞出版、1300円。板倉聖宣『いま、民主主義とは』仮説社、1900円。オーテス・ケーリ『真珠湾収容所の捕虜たち』ちくま学芸文庫、2013年、1400円

この講義では、知識不足はもちろん歓迎ですし、間違えることも推奨します。その間違いを認識し、考えを確かめていくという「試行（思考）錯誤」の過程を重視しますので。ただしテキストとプリントを読んで解釈し…と作業量は多いです。基本的に読み書き重視です。
配付プリントが半端でなく多いので、整理方法を工夫しましょう。

金曜日11時～14時。短時間ならこれ以外でも随時来訪可ですが、長くなりそうならメールかWebClassメッセージで予約してください。
※メールの前に一読を：「松本宛（先生宛）のメールについてのお願い」 http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~matumoto/mail.htm