憲法演習Ⅰ
 Seminar on Constitutional Law I
 担当教員:中島 宏(NAKASHIMA Hiroshi)
 担当教員の所属:人文学部法経政策学科
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
憲法学のテキストを少人数で輪読することを通じて、一定量の情報を簡潔にまとめ、それを報告し、問題点を議論する能力を磨くことを本演習のねらいとする。また、憲法問題に関連する歴史的・社会的背景、学説、判例それぞれを自らの力で調べ、総合的に検討する経験を積む。
・到達目標
①憲法学における基本的学習能力を身につけることができる。
②独力では通読することが難しいテキストを読むことで、専門書を読解する能力を身につけることができる。
③参加者との議論を通じて、社会性やディベート能力を身につけることができる。
・キーワード
憲法学

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
最近出版された憲法の教科書をテキストとし、これを参加者全員で詳しく読解していくという古典的スタイルをとる。毎週、担当者にレジュメを作成して報告してもらうことになる。報告担当者には、テキストとして読む教科書だけでなく、自分が報告する領域に関連する限りで、他の教科書や論文も調べてもらい、自分なりの問題提起をしてもらう。それを受けての自由な議論を行うことで、憲法学のより発展的な学習と法的思考のより良い習得を目指す。ゼミのこのようなスタイルは、ゼミの参加者人数や負担の軽重および報告能力を見ながら、適宜修正していくことも考えている。
・日程
教科書読解が一段落した後は、教科書以外の憲法学関連の書籍、あるいは最新重要判例を教材とする。また、卒業年次の学生には、ゼミ論文の執筆を義務付ける。進捗状況に応じてゼミで報告してもらったり、直接指導の機会を設ける。

【学習の方法】
・受講のあり方
出席するだけでは意味がない。参加者には最低一回は疑問点や意見を述べてもらう。報告者には、担当の頁を的確にまとめ、十分に調べた内容を報告することが求められる。
・授業時間外学習へのアドバイス
ゼミで発言するためには、報告担当者ではなくても毎回テキストをしっかりと読み、自分の疑問点や意見を用意して来ることが求められる。また、日頃から新聞やニュースに目を通すことで、自分なりの問題意識を持っておくこと。
報告者の報告や参加者の発言を振り返り、次回の自分の報告や発言の参考にすること。

【成績の評価】
・基準
 知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、主体的参加の度合いを評価する。具体的には、毎回の議論に積極的に参加し、十分に準備された報告を行ったかどうか(60%)、そして具体的テーマを適切にまとめ論じたゼミ論文を提出できたか(40%)を基準とする。
・方法
報告内容の充実度および議論の積極性に加えて、ゼミ論文またはレポートの完成度を評価対象とする。

【テキスト・参考書】
特に指定しない。参加者と相談の上決定する。

【その他】
・学生へのメッセージ
少人数で徹底的に本を読む機会は今しかない。この機会を是非活用して欲しい。
・オフィス・アワー
木曜日15時~17時

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