民事訴訟法II
 Civil Procedure Ⅱ
 担当教員:山口 紗世子(YAMAGUCHI Sayoko)
 担当教員の所属:非常勤講師(弁護士)
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
民事訴訟法,民事執行法,民事保全法における手続きの流れ,基本理念,基本ルールとその具体的事件への応用を学ぶことを通じ,民法・商法などの民事実体法が現実に適用されていくプロセスを明らかにする。
・到達目標
民事法関係で生じる紛争が,どのように解決されていくのか,その制度について判例や実体験を通じて理解し,関係諸法との関わりを把握することができる。

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については,「カリキュラム・マップ」を参照し,よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
ソクラテス・メソッドによる講義形式。
・日程
1 民事訴訟の基本構造の説明(処分権主義,弁論主義,訴訟物,主要事実,間接事実,補助事実,立証責任の分配等)
2 民事訴訟第1審手続の流れの説明(模擬裁判を行う。適切な裁判期日があれば,法廷傍聴を行う。)
3 要件事実の基礎の説明(事例に即した訴訟物,要件事実等の説明)
4 事実認定の基礎の説明(事実認定の基礎知識の説明と演習)
5 民事執行と民事保全の基礎知識の説明

【学習の方法】
・受講のあり方
授業で体得した知識,問題点,疑問点等をレスポンスカードに整理しながら,問題意識を持って授業に臨んで下さい。
・授業時間外学習へのアドバイス
「予習のあり方」
六法を開いて,民事訴訟法の条文をパラパラ眺めながら,条文講構造を把握しておいて下さい。
「復習のあり方」
配布されたレジュメ,参考文献等を読み,レスポンスカードを整理して下さい。

【成績の評価】
・基準
授業への参加状況と,筆記試験における理論・概念の理解度を総合的に評価する。
・方法
期末試験60% レスポンスカード30% 学習意欲10%

【テキスト・参考書】
参考書「藤田広美 講義民事訴訟法(第3版) 東京大学出版会 3,990円 平成25年」「民事訴訟法概説(九訂版) 司法協会 2,381円 平成26年」

【その他】
・学生へのメッセージ
民訴は眠素(みんそ)と呼ばれるほど馴染みがない手続法ですが,本講義を通して頭で覚えるのではなく,体で覚えてください。
民事訴訟法Ⅰを履修していることが望ましいです。
・オフィス・アワー
山口法律事務所
山形市七日町1丁目4-18 トラッドセブン2-F
電話 023-664-2222

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