労働法演習
 Seminar in Labor Law
 担当教員:阿部 未央(ABE Mio)
 担当教員の所属:人文学部法経政策学科
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
「定年制」は合理的な制度なのだろうか? 日本では一般に働く意欲や能力があっても、定年年齢に達したら会社を辞めなければならない。一方、アメリカには定年制がない(年齢差別禁止法があり、年齢によるステレオタイプな差別となる)。ではなぜ日本では広く定年制が維持されているのだろうか? このような働くことに関して、現在のルールがどうなっているのか、資料を収集して分析する。日本の雇用システムや文化の特徴をふまえながら、どういう問題が生じているのか? その背景にはどういった事情があるのか? どうすればいいのか? について、広い視野から柔軟に考えていく。
・到達目標
個別テーマについての理解を深めるとともに、報告や議論を通じて論理的思考力や問題解決能力を養うことができるようになる。グループ・ディベートを行うなかで、自分の考えを説得的に表現する力も身につけていく。
・キーワード
定年制、転勤、育児休業、過労死

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、理解したうえで履修すること。

【授業計画】
・授業の方法
演習形式。
・日程
①賛成派と反対派(会社側と労働者側)に分かれて行うディベート、②グループによるテーマ報告という形式をとる予定。扱う内容・具体的な進め方については、初回に参加者と相談して決める。
4年時には、各自の関心あるテーマについてゼミ論を提出・報告する予定である。
このほか、他ゼミとの合同ゼミ(前期)、他大学との合同ゼミ合宿(後期)などを行っている。今年度も参加者の要望・企画に沿って進めていく予定である。

【学習の方法】
・受講のあり方
積極的に演習に参加する。報告者は事前にレジュメを作成する。
・授業時間外学習へのアドバイス
関連する新聞やテレビのニュースに関心をもち、ゼミでの議論や自分の考えを再考する。

【成績の評価】
・基準
主体的な参加の度合い、知識の習得の度合い、理解の度合い、汎用的技能の習得の度合いの4つを評価の基準とする。
・方法
ゼミでの報告内容(40%)、参加態度(40%)、およびレポート(20%)を総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
適宜紹介する。

【その他】
・オフィス・アワー
月曜 14:40~16:10。
その他、メール(abemi@human.kj.yamagata-u.ac.jp)でも随時質問、相談に応じます。

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