中学校における国語科教育の基本について学ぶ。中学校学習指導要領（国語）に示されている目標や内容について概観するとともに、授業づくりとの関連性を把握させる。学習指導案を作成する学習を通して、中学校国語科教員としての資質を身に付けさせる。

１．中学校学習指導要領（国語）の改訂の趣旨や基本的な枠組みについて理解することができるようになる。
２．中学校学習指導要領（国語）との関連を考慮しながら、学習指導案を作成することができるようになる。

国語科教育 学習指導要領 学習指導案 授業づくり

学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

○中学校学習指導要領（国語）の改訂の趣旨や基本的な枠組みについて考察する。（講義・演習）
○具体的な教材について，国語科の目標及び内容に照らして，目標を明確にする。（講義・演習）
○中学校学習指導要領との関連性を考慮して，評価規準を作成する。（講義・演習）
○学習の基本となる単位時間の指導過程の基本的な考え方について考察する。（講義・演習）

第１回 中学校学習指導要領の位置付けと構造（講義）
第２回 中学校学習指導要領（国語）の基本的な枠組み－学習指導要領の改訂－（講義）
第３回 中学校学習指導要領（国語）の基本的な枠組み－指導事項と言語活動例－（講義・演習）
第４回 国語科の学習指導の課題－｢話すこと・聞くこと｣について－（講義）
第５回 国語科の学習指導の課題－｢読むこと｣について－（講義）
第６回 学習指導案の構造と意義－公開研究会の授業を参考にして－（講義・演習）
第７回 学習指導案の作成－目標を明確にした単元の構想－（講義・演習）
第８回 学習指導案の作成－多様な見方に基づいた児童生徒理解－（講義・演習）
第９回 学習指導案の作成－着眼点を明らかにした教材研究－（講義・演習）
第10回 学習指導案の作成－具体的な手立てを工夫した授業づくり－（講義・演習）
第11回 学習指導案の作成－評価についての基本的な考え方－（講義・演習）
第12回 学習指導案の作成－具体の｢評価規準｣の作成－（演習）
第13回 学習指導案の作成－年間指導計画の役割と単元指導計画－（講義・演習）
第14回 学習指導案の作成－｢本時の指導｣作成上の留意点－（講義・演習）
第15回 これからの国語科学習指導の在り方についての考察（講義・グループ討議）

自分が国語科の授業を構想・実践する立場に立つことを想定して、生徒に確かな国語力を身に付けるため、自分ならどのような学習指導案を作成するかを考えながら受講する。

○ 「中学校学習指導要領解説 国語編」を熟読するとともに、学習指導案を作成する教材の分析を行う。
○　講義内容についての疑問点を整理し、次回質問できるようにしておく。

　以下の評価の観点に即してレポート及び発表等を課し、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能（論理的思考力、文章表現力）、参加の度合いについて判定し、総合的に判断し評価する。
○　国語科指導の基本的な考え方についての理解
○　中学校学習指導要領等に基づいた学習指導案の作成
○　グループ討議における発言内容，授業での質疑応答
○　生徒の学習意欲を高める授業構想の工夫

レポート50点,学習指導案20点，グループ討議での発言内容20点，質疑応答10点

参考書：「中学校学習指導要領解説 国語編」（文部科学省）
「高等学校学習指導要領解説 国語編」（文部科学省）

金曜日 10:00-11:30