教育方法・技術
 educational methodology
 担当教員:坂本 明美(SAKAMOTO Akemi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
○現在の我が国における教育の現状を世界的視野をもって捉え、これからの日本の中等教育において求められること、生徒たちにおいて育てたい資質について考察する。
○グループによる模擬授業(ミニ授業)の実践を通して、授業づくりのポイントについて考察を深める。
・到達目標
・内外の教育動向を把握し、我が国の中等教育に求められること、生徒たちにおいて育てたい資質について考えることができるようになる。
・「いのちの教育」をテーマに、中等教育段階の生徒たちを対象にして、グループで協同的に授業づくりを行ない、実践し、相互評価を行う。そのことを通して、授業づくりのポイントについて考察することができるようになる。また、情報機器にも慣れ親しむことができるようになる。
・キーワード
学び、かかわり、学級づくり、PISA、「いのちの教育」

【科目の位置付け】
この授業は、我が国の子どもたちにおいて必要なことを考察し、そのための教育を追究するための手がかりを考察するものである。教職必修科目である。

【授業計画】
・授業の方法
講義形式、演習形式の両方で進める予定である。講義では、できるだけ具体的な教育実践を扱いたいと考えている。ビデオ視聴も含む。
・日程
第1回 ガイダンス、「心に残る授業」についての発表・交流
第2回 我が国における「学校」 ―部活動、教師の多忙に焦点を当てて―
第3回 我が国の教育を世界的な視野で捉え直す。 ―世界の学力調査結果より―
第4回 我が国の教育を世界的な視野で捉え直す。 ―フィンランドの教育事情と中学校における実践―
第5回 我が国の中等教育の現状と課題(1)
第6回 我が国の中等教育の現状と課題(2)
第7回 「いのちの教育」
第8回 私たちの授業づくり (その1)
第9回 私たちの授業づくり (その2)
第10回 私たちの授業づくり (その3)
第11回 私たちの授業づくり (その4)―模擬授業(第1)と相互評価―
第12回 私たちの授業づくり ―模擬授業(第2)と相互評価―
第13回 私たちの授業づくり ―模擬授業(第3)と相互評価―
第14回 私たちの授業づくり ―模擬授業(第4)と相互評価―
第15回 私たちの授業づくり ―模擬授業のふりかえり―

【学習の方法】
・受講のあり方
毎時間、自分なりの考えを持つこと、それを表現すること、他者の考えを聴き、自分の考えを問い直すことを実践してほしいと思います。また、後半の授業づくりでは、グループでの協同・協力が大切となります。他人任せにせず、積極的に取り組んでください。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業中に配布するプリントをしっかり読んでください。また、それぞれの興味・関心に応じて、授業で紹介する参考文献を読みながら、深めてください。

【成績の評価】
・基準
主な課題として、(1)前半の内容についてのレポート、(2)「いのちの教育」のミニ授業づくり・実践・考察を課し、参加の度合い、知識の修得の度合い、理解の度合い、汎用的技能について評価し、その合計点を用いて判定します。基準は、1)授業の前半部分(「いのちの教育」の授業作りの前まで)の中から、自分なりの興味・関心に沿って課題設定し、修得した知識をもとに、その理解を踏まえ、自分なりに論理展開し、文章表現ができる。2)グループで協働的にミニ授業を創り上げ、実践し、ふりかえりの考察ができる。3)1)と2)の前提として、授業に積極的に参加し、グループ活動に貢献している。
以上の基準をもとに、具体的な内容としては、次の通りです。
〇世界の教育状況との比較を通して、我が国の教育について考察し、自分なりの考えを持ち、それを論述できることを合格の基準とします。
〇「いのちの教育」をテーマに、グループで協力しながら授業づくりを行ない、実践できることを、合格の基準とします。
〇毎回の授業を大切にして、きちんと出席していることも合格の基準とします。
・方法
課題点と平常点との合計点で評価します。課題点と平常点の割合を3:2、ないし4:3くらいの割合で評価します。なお、グループによる授業づくりでは、グループのメンバー同士で、お互いに協力・貢献についても相互評価していただきます。その相互評価も提出課題の一つとなります。

【テキスト・参考書】
プリントを配布する予定です。参考書は適宜紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
無断欠席、遅刻をしないように心掛けてください。やむを得ない事情のため欠席しなければならない場合は、「欠席届」を提出してください。
・オフィス・アワー
まとまった時間が必要な場合は、事前に坂本にメールで連絡してからおいでください。saka3@e.yamagata-u.ac.jp

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