成人慢性期看護方法
 Chronic Illness and Conditions Nursing
 担当教員:武田 洋子(TAKEDA Yoko),東海林 美幸(TOUKAIRIN Miyuki),工藤 真実(KUDOU Sanami),鈴木 智子(SUZUKI Tomoko),鈴木 理恵(SUZUKI Rie),伊藤 麻里(ITO Mari),森 文子(MORI Ayako)
 担当教員の所属:医学部看護学科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義・演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
生涯にわたり病気と共に生きていくことを余儀なくされた成人期の患者は,どのように生活を再構築していくのか?
この授業では,慢性疾患をもつ患者への看護に関する基礎的な知識と技術を学習します。
・到達目標
1) 代表的な慢性疾患を有する患者の身体的・心理的・社会的特徴,看護を理解し,適切に説明できるようになる。
2) 検査・治療を受ける患者への援助を理解し,適切に説明できるようになる。
3) 患者のセルフマネジメントに必要な知識・技術を身につけ,指導ができるようになる。
4) シミュレーションを通して,課題発見能力,問題解決能力,コミュニケーション能力が身につくようになる。
・キーワード
慢性疾患,慢性期看護,生活の再構築,自己管理,がん看護

【科目の位置付け】
成人看護領域における専門的な看護の知識および援助方法を学ぶものである(医学部看護学科カリキュラム・ポリシー)

【授業計画】
・授業の方法
教員からの一方通行の授業だけでなく,学生の発表・質疑応答,技術演習によって授業を進めていきます。
・日程
4月6日~6月29日 水曜日(1)8:50~10:20 (2)10:30~12:00
 第1・2回目 4月6日(1)(2) 講義の進め方とガイダンス,代表的な慢性疾患の成り立ちと治療,エンパワメント・アプローチの方法
 第3・4回目 4月13日(1)(2) 高血圧患者への看護,慢性腎不全患者への看護
 第5・6回目 4月20日(1)(2) 心臓血管病の患者への看護
 第7・8回目 4月27日(1)(2) セルフマネジメントを支援する技術(グループワークとプレゼンテーション)
 第9回目 5月11日(1) 糖尿病患者への看護・・・・・・・・・・・・・工藤真実
 第9回目 5月11日(2) シミュレーション1:高血糖患者への対応
 第11・12回目 5月18日(1)(2) 画像診断・内視鏡検査の介助技術(グループワークとプレゼンテーション)
 第13回目 5月25日(1) 肝硬変・食道静脈瘤患者への看護・・・・・・・鈴木智子 
 第14回目 5月25日(2) シミュレーション2:食道静脈瘤破裂によりS-Bチューブが留置されている患者へのケア
 第15回目 6月1日(1) がん患者への看護
 第16回目 6月1日(2) 肺がん患者(紙上事例)の看護問題抽出・看護計画立案
 第17回目 6月8日(1) がん化学療法を受ける患者への看護・・・・・・・鈴木理恵
 第18回目 6月8日(2) がん放射線療法を受ける患者への看護・・・・・・伊藤麻里
 第19回目 6月15日(1) 肺がん患者(紙上事例)看護計画の検討会
 第20回目 6月15日(2) シミュレーション3:呼吸困難,肩から腕にかけての疼痛やしびれのある肺がん患者へのケア
 第21回目 6月22日(1) 思春期および若年成人(Adolescent and Young Adult;AYA世代)のがん患者への看護 
 第22回目 6月22日(2) 造血器幹細胞移植を受ける患者への看護・・・・森文子
 第23・24回目 6月29日(1)(2) 授業のまとめ(試験を含む)

【学習の方法】
・受講のあり方
講義:テキストを購入し,パワーポイントで示される講義内容と照らし合わせて,線を引くなどして活用する。
シミュレーション:配布資料の情報から必要な看護を判断し,患者モデルに看護を実施。カンファレンスで振り返る。技術の到達度を自己評価する。
・授業時間外学習へのアドバイス
代表的な慢性疾患について,2年生で習った疾病論の資料やテキストなどで再学習をしておいてください。

【成績の評価】
・基準
代表的な慢性疾患患者への看護に関する基礎的な事項について,適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
期末テスト100点

【テキスト・参考書】
テキスト:
 鈴木久美,野澤明子,森一恵著「成人看護学 慢性期看護」(南江堂)
 野崎真奈美,林直子他編「成人看護学 成人看護技術」(南江堂)

【その他】
・学生へのメッセージ
シミュレーションでは患者モデル(学生同士や人形)に対して,皆さんが自ら観察,援助,指導をしていきます。失敗をしてもいいので,失敗を振り返ることで学びを深めていきましょう。
・オフィス・アワー
・水曜日13:00~14:20 月・水・木 16:30以降(研究室)

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