電気電子工学実験I
 Electronic Engineering Laboratory I
 担当教員:電気電子工学科担当教員(Faculty Member of Electrical Engineering Department)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:実験
 開講対象:電気電子工学科  科目区分:専門科目・必修 
【授業概要】
・テーマ
電気電子工学実験Iでは,電気工学・電子工学、情報工学に関連する基礎的な実験を通して,電気・電子に関する実験の基本的な事項を修得する.具体的には,1.所定の実験操作,結果の観察・記述を正しく行い,適切な資料をもとにしてデータの解析と考察ができ,それを適切にレポートにまとめられるようになる.2,実験を通して,講義で学習した事柄に対する理解を深める.3.電気・電子工学の分野に出てくる物理量の測定方法,及び基本的な測定器の取り扱いを修得する,ことがテーマである.
・到達目標
○物理量の測定方法を理解し測定器を取り扱い,基本的な実験を行うことができる.
○共同実験者とコミュニケーションをとり,グループで作業を行うことができる.
○以下の6つの実験題目,
1.インピーダンス 2.共振回路設計評価 3.回路の応答
4.ホール効果及び電気抵抗 5.熱電子放出 6.論理回路
において実験装置を構成・動作させ、得られた結果を論理的に記述できる.
○参考文献を調べ、実験データを整理し、論理的な文章表現ができる.
・キーワード
インピーダンス,共振回路設計評価,回路の応答,ホール効果及び電気抵抗,熱電子放出,論理回路

【科目の位置付け】
学習・教育目標A-Dとの対応: B,C,D.

【授業計画】
・授業の方法
5名程度のグループを編成し,全13回×180分の時間で6種類の実験を行う.1種類の実験を2週にわたって実施する.1週目は,実験を安全かつ正しく行うためのオリエンテーションを実施する.
・日程
1.オリエンテーション(1週) 2.インピーダンス(2週) 3.共振回路設計評価(2週,創成的課題を含む) 4.回路の応答(2週)
5.ホール効果及び電気抵抗(2週) 6.熱電子放出(2週) 7.論理回路(2週) 8.レポート提出・返却
2.~7.の項目は班ごとに実施順序が異なるので注意すること.

【学習の方法】
・受講のあり方
私語,飲食,喫煙,そのほか,他の受講生の迷惑となる行為を行った場合は、受講を遠慮していただき、欠席扱いとする.30分以上の遅刻は欠席とみなす.やむを得ない事情で欠席する場合は,事前または事後に担当者に相談し,指示を受けること.
・授業時間外学習へのアドバイス
各実験テーマごとに,実験前日までにテキストを読み,実験当日は速やかに実験に取り掛かれるように準備すること.各テーマごとに実験レポートの書き方が指示されるので,指示に従ってレポートを提出すること.提出期限,提出方法,提出場所は,各テーマの担当教職員が指示する.

【成績の評価】
・基準
○すべての実験を安全かつ適正に遂行し、実験終了後一週間以内にレポートを提出したか,○調査項目を自分で調査したか、○レポートの内容は実験結果を不足なく網羅しているか、○設問に正しく解答したか.
・方法
6つの実験テーマについてレポートにより評価する。全部の実験を漏れなく履修したもののみ、下記の方法で採点する。無断で欠席したり、実験終了後一週間以内にレポートが提出されていない場合は履修放棄とみなし、成績評価の対象としない。
100ポイント/テーマ × 6テーマ = 600ポイント 全実験テーマの合計ポイントの1/6をもって成績点(満点100点)とし、60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
「電気電子工学実験I・II・III」,山形大学工学部電気電子工学科(2016).参考書はテキストに記載.

【その他】
・学生へのメッセージ
実際に装置に触り,操作して講義で勉強した事柄の確認ができるとともに,電気・電子工学技術者としての基本的考え方および報告の基本を学ぶ.4年次に必要となる卒業研究に必要な素養を養うために,積極的に参加することを望む.
単位は以下の4つの条件を満たしたときに認定される.・実験の授業全てに出席していること.・実験終了後1週間以内にレポートが提出されていること.・成績集計前に,再提出となったレポートも全て担当者に受理されていること.・提出されたレポートの平均点が合格点を超えていること.なお、テキストは生協で販売する.
・オフィス・アワー
関係する教員の連絡先等は別紙で配布する.

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