専門科目の多くは講義の形式をとっているが、電気電子工学実験IIでは、社会に貢献できる技術者としては実際の現象を自ら体験し、理解を深めるとともに、電気・電子工学を修めた技術者としての基本的考え方および報告の基本を学ぶ。
所定の実験操作、結果の観察・記述を正しく行い、適切な資料をもとにデータを解析し、文献の調査等を適宜行い、考察してそれらを適切にレポートにまとめられるようになる。実験を通して、講義で学習した事柄に対する理解を深める。電気・電子工学の分野に出てくる物理量の測定方法、及び基本的な測定器の取り扱いを修得する。

○物理量の測定方法を理解し測定器を取り扱い，標準的な実験を行うことができる
○共同実験者とコミュニケーションをとり，グループで作業を行うことができる
○１．演算増幅器の基本回路の特性
２．ダイオードの特性
３．トランジスタ増幅回路の設計および回路特性
４．フィルタの特性
５．直流器の特性
６．変圧器の特性
７．磁性体の特性
に関する実験装置を構成・動作させ、得られた結果を論理的に記述できる．
○参考文献を調べ、実験データを整理し、論理的な文章表現ができる

電気・電子工学関連する基礎的な事項として、次の６題目の実験に取り組む。
１．演算増幅器（2週） ／ ２．直流機・変圧器（1週×２） ／
３．フィルタ（2週） ／ ４．ダイオード（2週） ／
５．トランジスタ（2週） ／ ６．磁性体（2週）

基礎となる科目：3年前期までの専門科目（特に必修科目、選択必修科目）
学習・教育目標A～Dとの対応：B,C,D●

3,4名程度のグループを編成し、全12回×180分の講義の間に7種類の実験＋最終課題を行う。1種類の実験につき連続2回(直流機、変圧器についてはそれぞれ1回)の時間をとる。各テーマの終了日、一週間後（原則）に報告書（レポート）を提出してもらう。レポートに不備な点がある場合には、各担当者の指示に従って書き直すこと。

第１週 オリエンテーション ／ 第２--１３週 実験 ／ 第１４--１５週 最終レポート提出
具体的な日程等についてはオリエンテーションで資料を配布し説明する。

理由なく出入りしたり、私語、飲食、喫煙、そのほか他の受講生の迷惑となる行為を行わないこと。その場合は受講を遠慮していただき、欠席扱いとする。30分以上の遅刻は欠席とみなす。やむを得ない事情で欠席する場合は、事前または事後に担当者に相談し、指示を受けること。

各実験テーマごとに、実験前日までにテキストを読み、必要な計算はすませて、実験当日は速やかに実験に取り掛かれるようにすること。
各テーマごとに指示された項目に従い、レポートを作成して提出すること。提出期限を厳守すること。提出方法、提出場所は、各テーマの担当教職員の指示に従うこと。

７つの実験テーマについてレポートにより評価する。
・レポート評価基準
○すべての実験を安全かつ適正に遂行し、実験終了後一週間以内にレポートを提出したか，
○調査項目を自分で調査したか、
○レポートの内容は実験結果を不足なく網羅しているか、
○設問に正しく解答したか、
・合格基準
100ポイント/テーマ × 7テーマ ＝ 700ポイント
全実験テーマの合計ポイントの1/7をもって成績点(満点100点)とし、60点以上を合格基準とする。

７つの実験テーマについてレポートにより評価する。
・方法
全部の実験を漏れなく履修したもののみ、上記の基準で採点する。無断で欠席したり、実験終了後一週間以内にレポートが提出されていない場合は履修放棄とみなし、成績評価の対象としない。

電気電子工学実験I,II,IIIテキスト（著者）山形大学電気電子工学科教員（価格）未定
各実験題目のテキスト中に紹介されている参考文献を参照

実際に装置に触り、操作して講義で勉強したことが確認できるとともに、電気・電子工学を修めた技術者としての基本的考え方および報告の基本を学ぶ。近くは卒業研究に必要な素養を養うことができるので、積極的に参加することを望む。
単位は以下の４つの条件すべてを満たしたときに認定される。
・実験の授業全てに出席していること。
・実験終了の翌週にレポートが提出されていること。
・再提出となったレポートも成績集計前に担当者に受理されていること。
・レポートの平均点が合格点を越えていること。
各実験テーマの具体的な履修方法については、そのテーマの担当者の指示に従うこと。
受講希望者はテキストを必ず購入し，実験に望むすること。初回にオリエンテーションを行い，班分けのための出席をとるので，無断でオリエンテーションを欠席しないように！

関係する教員のオフィスアワーは、オリエンテーション時に別紙で配付する。