電力工学
 Electric Power Engineering
 担当教員:東山 禎夫(HIGASHIYAMA Yoshio)
 担当教員の所属:理工学研究科電気電子工学分野
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:電気電子工学科  科目区分:専門科目・選択 
【授業概要】
・テーマ
現在のエネルギー事情、エネルギーと環境問題について扱い,エネルギー保存則、エネルギー変換原理を学び、特に大規模電気エネルギー発生法としての水力発電、火力発電と熱機関、原子力発電と核サイクルについて学ぶ。さらに、再生可能エネルギーとして太陽光発電、風力発電、地熱発電、燃料電池、電力貯蔵技術について学ぶ。

電気エネルギーの発生の基本的原理の理解と現在のエネルギー問題と環境問題についての理解を深める。
・到達目標
電気エネルギーの発生原理を説明できる。
エネルギーの形態を言葉で表現し、数式で表すことができる。
従来型各種発電方式の原理を説明でき、それらの構成を図で表すことができる。
エネルギーの貯蔵法について説明できる。
自然エネルギーから電気エネルギーの変換原理を説明でき、エネルギー量を式で表すことができる。
・キーワード
エネルギー保存則、エネルギー変換、電気エネルギーの発生、エネルギー貯蔵

【科目の位置付け】
電気電子工学科の学習・教育到達目標におけるB専門的知識と応用力に対応

【授業計画】
・授業の方法
講義を中心に行い、理解を助けるための演習や議論を交える。随時、レポートを課す。
・日程
1-2.エネルギーと地球環境、電気エネルギー事情
3-4.水力発電
5-7.火力発電と蒸気サイクル
8. 発電所の見学
9.-----中間試験とまとめ-----
10.放射線と核分裂反応
11-12.原子力発電
13-14.再生可能エネルギー、燃料電池、エネルギー貯蔵
15.----期末試験とまとめ-----

【学習の方法】
・受講のあり方
受講に当たっては、単に、黒板を書き写す作業ではなく、原理を理解することに集中する。
・授業時間外学習へのアドバイス
力学、電磁気学、熱力学、原子核・放射線を理解していることを前提にしている。これらの知識や理解が不足している場合には、前もって自習しておく。
エネルギー変換・発生の基本になる物理現象の把握、数式によるエネルギー表現を身につけるには、物理学の習得が必須である。

【成績の評価】
・基準
レポート40点、中間試験30点、期末試験30点の計100点で評価する。2回の試験を必ず受け、60点以上を合格とする。ただし、授業を5回欠席すると、期末試験を受ける資格を失う。
・方法
達成目標に記載の項目について、2回の試験とレポートで評価する。

【テキスト・参考書】
八坂保能「電気エネルギー工学」森北出版2800円


【その他】
・学生へのメッセージ
4年次前期に開講される「エネルギー輸送」とあわせて履修することにより、電力工学の全体像が理解できる。
物理学Ⅰ、物理学II(熱力学)、エネルギー変換の講義を履修していること
・オフィス・アワー
月曜日16時~18時 7-135号室

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